この記事でわかること!!

  • 子どもを病院に連れて行った方がいいかどうか目安がわかります。
  • 心療内科ではどういうことをするのかがわかります。
  • 医療機関に行きたくない子どもの気持ちがわかります。
質問者

子どもを病院に連れて行った方がいいかしら?

田中
お子さんはなんて言っています?
質問者
それが「絶対に行きたくない」って・・・
でも、学校に行かないのは何かしら精神的な病気のせいかもしれないし・・・
田中
原因が分からなくて焦る気持ちはわかります。
ただ、なぜ行きたがらないのかお子さんの思いも理解することが必要です。
質問者
でもどうしたらいいでしょうか?
田中
そうですね、今回は「不登校と病院」についてお話をしましょう。

動画もどうぞ!

不登校になったら病院を考える親や教師は結構多い

最近は大分減ってきましたが、
不登校になったら「何か精神的な病気ではないか」と考えて
心療内科や児童精神科の受診を考える
お父さんやお母さん、学校の先生は今でもいます。

でも、子どもを病院に連れて行こうとすると、
多くの子が反発します。

病院の前で暴れたり、
医師の前ではおとなしく「うん、うん」と言っていたものの、
家に帰ると「あんなところもう行かない!」と急に怒り出す子もいます。

そのため、
「病院に行ってほしいんだけど、なぜか行ってくれない」
と悩んでいる大人は結構多いのです。

子ども達が病院に行きたくない理由

多くの人は
「不登校の子どもが病院に行きたがらない理由」についてほとんど知りません。

これは私たち大人に当てはめて考えれば、
自ずと理由が見えてきます。

もし、
職場の雰囲気が自分とは会わず、
行くたびにストレスがかかっている状態だったとします。

段々と朝起きれなくなり、
そして行く前には腹痛や吐き気がし、
とてもじゃないが行けない状態です。

そして理由ははっきりわかっています。
この職場に居たら自分は殺されてしまう!!

そんなときに、
周りが「そんなにつらかったら心療内科に行ったら?」と言ったとします。

「そうだね。わかったよ」と言える人は
なかなかいないんじゃないかと思います。

「いや、この職場で苦しんでいるのに、なぜわかってくれないの?」
という気持ちが出てくるんじゃないんでしょうか?

実際に職場をやめると、精神的な病気が一気に改善する人は多いのです。

これと同じことが不登校の子ども達にも言えます。

単にその子の感性と学校が合わないから
苦しくて不登校になっているだけなのです。

でもなぜ苦しいのかはその子本人もわかりません。

心の病気ではないことは子ども自身がわかっています。

そうしたことを無視して、
「学校に行かせるため」だけに病院を勧めたとしたら・・・。

子どもが嫌がる理由、少しはイメージできるでしょうか。

 

病院受診を考えるときのポイント

よくお母さんから
「この子は病院に連れて行った方がいいのではないか」と聞かれることがあります。

その時、私はすぐに病院への受診を進めることはありません。

基本はその子のことをしっかりと聴いて理解した上で結論を出すようにしています。

病院受診を考えるポイントですが、私は次の2つを基準としています。

1)子どものメンタルがあまりにも悪化している場合

子どもの状態があまりにも悪い場合、
例えば眠れないくらい憔悴して食欲も全くない、
「毎日死ねと言っている」「変な声が聞こえる」
といった症状が見られれば心療内科の受診を考えます。

特に後者は精神疾患の可能性もあり、
お薬を飲むことで大きく改善するケースが多いです。

結論を言えば、
「この子のしんどさや辛さはお薬で改善するだろう」
というのが明確に見えれば、お母さんに医療機関の受診を促します。

 

2)何らかの福祉のサポートを受けた方がいい場合

例えば、発達障害や知的障害が疑われた場合は、
一度専門医に診てもらうことを勧めます。

誤解がないように言っておきたいのは、
私はレッテル張りのために進めることはないということです。

発達障害とわかったからと言って学校に行くことなんてありえません。

大事なのは障害だと分かったときに、
福祉の支援を受けやすくすることです。

例えば、知的障害で学校の授業について行けない子だった場合は、
放課後等デイサービスや特別支援学級でのサポートが必要ですし、
将来的には福祉就労などを考えておくことでその子の未来を守ることができます。

そうした福祉のサポートを得る場合は、
医師の診断書がとても有効です。

「その方が子どもにとっては幸せだろうな」と思えた場合は、
医療機関の受診を促すことがあります。

 

医療機関の受診を促すときの注意点

もし、子どもに医療機関を促す際は、
しっかりと見通しを立てることが大切です。

よくやりがちなことは、「とりあえず病院に行ったら?」という言葉。

小学校低学年であればそれでOKでしょう。

でも高学年以降になると、その促しでは大きな反発になります。

子どもの中では「わかろうともしないのに!!」という憤りを覚えます。

また、学校側から
「とりあえず病院で何らかの検査を・・・」
という言葉に乗せられていくのもNGです。

もちろん、発達障害などの課題で
日常生活がすごくストレスフルであれば促した方がいいでしょう。

でも、お母さんの中でそういう見通しが立たないまま
「とりあえず病院へ・・・」というのは、子どもを大きく傷つけます。

「病院に行くようにと言われて、
私を理解せず病気扱いされて本当に悔しかった」

ある不登校のお子さんの言葉です。

なので、病院に促す前に、子どもをしっかりと理解するということが大前提です。

それを踏まえて、本当に病院に行った方がいいかどうか、
病院に行けば子どもがどれだけ楽になるかを考え、
「行った方がいいこの子の為にはなる」という確信を持った上で促すことが大切です。

 

子どもへの伝え方

子どもへの伝え方についてですが、一番まずいのは
「不登校だから一回病院に」
「学校に言われたから病院に」
と言う形で話すことです。

それよりも子どもが苦しいことをしっかりと理解した上で、

「眠れないくらい苦しいんだったら、
お医者さんのところに行って相談してみる?
楽になれる方法知っているかもよ」

と伝えてみてください。

この辺りは出来れば精神科や心療内科に詳しい、
不登校の専門家に相談してみると良いでしょう。

ちなみに病院がわからなければ、
保健所などで相談するという方法もあります。

一番は親や先生の気持ちではなく、
子どもの気持ちを第一に考えるということ。

ぜひ、子どもが元気になる手段として、
医療機関を有効に活用してくださいね。

まとめ

この記事のまとめです

  • 不登校になったら「病院へ」と促す専門家は多い。
  • しかし、子ども自身が「これは病気じゃない」と知っているので、病院に抵抗を示す子は非常に多い。
  • 「とりあえず病院へ」は禁句。まずは子どもを理解すること。
  • 親や大人の気持ちを優先するのではなく、子どもの気持ちを第一にすること。

医療機関は上手に使うと、大きな成果が出ます。

ただ、多くの人は病院の使い方は知らないことも多いです。

私は医療機関で働いた経験もあるので、
もしお悩みがあれば一度ご相談ください。

 

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田中勝悟

田中勝悟

写真をクリックするとプロフィールへジャンプ

不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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