4月は親も子どももそわそわする時期です。

学年があがり、心もそわそわしてしまいます。

「始業式になったら学校に行けるのではないか?」
「入学式こそは学校に行けるのではないか?」

そうした考えがふと頭の中をよぎります。

なので、4月いっぱいはお母さんにとっては、
結構苦しい時期なんですよね。

そうした中で、どう気持ちを立て直していけばいいかについて
お話をしていきたいと思います。

4月がつらいのは親だけではない

ちなみに4月になったら学校に行くのかとモヤモヤするのは、
親だけではありません。

実は子どもも同じです。

実際、こんな言葉を聞いたことはないでしょうか?

「4月になったら学校に行くよ」

これを言われると、親の気持ちがかなり揺さぶられます。

また実際に3月の中旬くらいかが学校に行きだす子は多いのです。

それを見ると、
「もしかして4月になったら学校に戻るのでは?」
と期待したくなる気持ち、痛いほどわかります。

4月から学校に戻るための3つの条件

しかし、ここで知っておいてほしいことがあります。

4月から学校に戻るためには、
3つの条件のいずれかを満たす必要があります。

その条件とは・・・


  1. 3学期から別室登校が継続できている
  2. 塾やフリースクールなどで日中過ごすことができている
  3. 長期間休んでいても、あまりメンタルが崩れない性格である。

です。

上記の内のどれか一つでも当てはまっていれば、
4月から学校に戻る可能性は高いでしょう。

しかし、現状、どれにも当てはまらない場合は、
学校に行きだす可能性はかなり低いです。

もし、行けたとしてもすぐに再不登校になってしまいます。

再不登校になる2つのパターン

再不登校になるには大体2パターンがあります。

パターン①
始業式から1週間ほどは毎日行って、それからだんだんと登校日数が減っていく

パターン②
4月いっぱいは頑張って登校するけれど、 GW明けから急に行けなくなるパターン

カウンセリングに来られるお母さんから話を聴くと、
4月に再登校を頑張りだした子は、
上記のどちらかのパターンを経ることが多いです。

もちろん、別室から無理なく始めようとする子もいます。

始業式=学校復帰のチャンスではない

一昔前は、4月の入学式・始業式は環境が変わるから
学校復帰のチャンスなんて言われた時代もありました。

しかし、私が長年不登校の親カウンセリングをしてきた経験で言えば、
チャンスでも何でもないということです。

ただ、子ども自身が「もう1回頑張りたい」と思える
きっかけでしかないと思います。

4月から学校に行くという子どもの心理

なぜ、子ども達は4月は「学校に行く」と言い、
実際に行きだそうと頑張るのでしょうか?

それは子ども自身が
「このままじゃ嫌だ」という気持ちがあるからです。

このまま学校から逃げ続けたくないという思いが
子どもの中にはあります。

また3月から卒業式があったり、
寒い冬が終わりに近づいたりして、
少しずつ「新学年」の匂いが強くなります。

また4月はクラス替えや新しい出会いがあり、
心なしかワクワクしてしまう時期でもあります。

そうなると、子どもの中でも、
「新学年こそは頑張りたい。何とかしたい」
という思いが出てくることもあります。

もちろん、そうでない子もいますが、
子どもの中でも「学校復帰」を意識するようになります。

こうした思いが背景に合って、
「4月から学校に行くんんだ」
という思いが出てくるのです。

正反対の意見があるので親としても混乱してしまう

上記の子どもの気持ちを踏まえて、
親としてはどういう心構えで臨めばいいでしょうか?

専門家によってはいろんな意見があります。

  • 無理やり押し出したほうがいい!!
  • 無理させないように説得した方がいい
  • まずはスモールステップで始めた方がいい
  • しんどくても続けさせた方がいい

などなど・・・

正反対のことが言われるんですよね。

こういった情報を見ると
お母さんとして余計混乱してしまいます。

実際に「どうしていいかわからない」と
泣きながら私のところに相談に来られる方もおられます。

私が考える親にやってほしいこと

ここからは私の考えになりますが、
もし、子どもが学校に戻りたいと思ったら
その思いは心から応援した方がいいです。

ただ、過度に期待し過ぎないことが大切です。

「これで学校に行ける!」というのではなく、
子どもの中で考えて学校に行くという選択を通して、
何か学びを得ることの方が大事です。

私の知っている方では、
何回か学校に戻ろうと頑張った結果、
「自分には学校の空気は合わないとやっとわかった」
と気づかれた子がいました。

また、最初はフルに行って潰れてしまい、
「まずは少しずつ慣らしていこう」
と考えを改めた子もいました。

実はこの「子ども自身が気づく、考える」というのが
とても大事なんです。

私たちは周りから言われたことを
心から理解するのはかなり難しい生き物です。

実際に自分で体験して、
そこから学んだり気づいたりする中で、
やっと動けるようになります。

特に不登校の子どもたちのように、
「トップダウンの教育」に合わない子たちは、
自分で体験するということがとても大事なのです。

その過程をしっかりと見守る、付き合うということが、
親としてもっとも大事なことであり、やってほしいことです。

詳しくは下記の動画の中でお話をしていますので、
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田中勝悟

田中勝悟

写真をクリックするとプロフィールへジャンプ

不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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