いつも読んでいただきましてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。

よく自立支援塾などの支援者から、

「親は子どもに恨まれる覚悟で
厳しく躾けていくべきだ。
子どもが幸せになるのであれば、
親は嫌われてもいいぐらいの気持ちで
しっかりと向き合わないといけない!!」

という言葉を聞くことがあります。

この言葉を聞くと戸惑うお母さんも多いです。

「いや、厳しく言ってしまったら、
うちの子は壊れてしまうんじゃないか」

「そんな親らしく厳しくするなんて、
私には絶対に向いていない」

そんなことを言うと、
「それは甘えだ!」と言わがちですが、
果たしてそうでしょうか?

親子の絆で不登校を解決してきたカウンセラーが
「親は厳しく接した方がいいのかどうか」について
徹底解説させていただきます。

動画でもお話しています。

押さえておきたい視点

まず、最初に押さえておきたい視点についてお話します。

人には生まれつき性格というものがあります。

それを分析するツールとして
「エニアグラム」というのがあります。

私はエニアグラムを改良した「キャラ診断」というのを
用いて、まずは親子の気質を分析することから始めます。

キャラ診断では、以下のように
それぞれのタイプを家族員に置き換えて、
その人の生まれつき性格を分析していきます。

厳しくするべきという人は〇〇タイプ

ここで
「親は恨まれてもいいから厳しくするべきだ」
という考えの人がいますが、

これはキャラ診断で言う
「お母さんタイプ」が圧倒的に多いです。

お母さんタイプは学校の先生に多く、
子どもを良い人間に育て上げないといけないという
価値観が生まれつき備わっています。

また、お母さんタイプは
「人から嫌われても平気」という人が
多い気質でもあります。

そのため、
「嫌われてもいい、恨まれてもいいから、
子どもには厳しくダメなことを教えるべき」
と話す人が多いのです。

不登校に多いのは〇〇タイプ

では、不登校の子はどんなタイプが多いのでしょうか。

私が開業してからずっとキャラ診断で
親子の生まれつき性格を分析してきましたが、
ほぼ99%が「子どもタイプ」と呼ばれる子でした。

子どもタイプは、上記のタイプの内、

  • 長女タイプ
  • 二男タイプ
  • 末っ子タイプ
  • 二女タイプ
  • 長男タイプ

が相当します。

子どもタイプの特徴は以下の通りです。


  • 厳しく怒られるとメンタルが崩れやすい
  • 人から嫌われるという状況に弱い
  • 環境に振り回されやすい
  • 理解されたい人が多い

です。

実はお母さんタイプは少しのことではへこたれないので、
厳しい教育を受けても平気なことが多いです。

また、嫌われても「自分は自分」と思えるので、
自分らしく生きていくことができます。

ただ、そうなると、周りに迷惑をかける人間となるので、
早いうちに道徳や良い振舞い方を身につけさせないといけない
というところがあります。

これは生まれつき性格によるところが大きく、
親の育て方ではなかなか変わらない部分です。

「あ、この子はそうなんだ」と受け入れて、
そして上手に付き合った方がいい部分でもあります。

〇〇タイプに厳しく接するのは向いていない

で、ここからが本題ですが、
子どもタイプの人に厳しく接する子育ては
あまり向いていないことが多いです。

例えば、ことあるごとに叩いたり、
「ちゃんとやれ」と厳しく躾ける子育てをすると、
子どもタイプの人は将来にわたって尾を引きます。

中には親を恨んだまま一生を送る人もいます。

なので、子どもタイプの子には、
厳しい子育てではなくて理解していく、
その子に合った育て方をしていくということが
とても必要なのです。

親を恨むと一生を棒に振りやすい

そして、ここからが大事なことですが、
子どもタイプの人が親を恨むようになると、
幸せに生きていくことは大変難しくなります。

私は就労支援の仕事もしていて、
中には元不登校の子と関わることもありますが、

親子関係が良好な子ほどすぐに就職が決まります。

逆に親子関係が悪い子ほどなかなか就職できません。
むしろ、メンタルが悪化し続けていき、
最終的には支援不可能な状態になることもあります。

それくらい親を恨むというのは、
子どもタイプの子にとってダメージが大きいのだと言えます。

〇〇タイプの親もいる

当然ながら「子どもタイプの親」も当然ながらいます。

子どもタイプの親の特徴は、
「親らしく振舞うことが苦手」です。

どうしても仲良し親子っぽい関わり方に
なってしまいがちです。

そういうタイプの親は
「嫌われてもいいから厳しく躾ける」
という子育てをしてしまうと、
無理がたたってしまい、
かえって子どもとの関係が悪化してしまします。

結論を言えば・・・・

結論を言えば、私は
「親が恨まれる覚悟で厳しく躾ける」
というのは、

反対の考えです。

特に不登校の子どもにそれをすると、
確実にメンタルが悪化してしまい、
幸せに生きていくのが難しくなります。

また、子どもタイプの親がそれをすると、
親子関係が崩れてしまうようになります。

もちろん、お母さんタイプの親子でであれば、
恨まれる覚悟で厳しく子育てをした方が
良いお子さんに育つ可能性は高くなります。

この辺りは生まれつき性格を見ていきながら
判断していくことが大事なのです。

まとめ

今回は厳しく接するのが本当に良いのかどうかについて
お話をしてきました。

こうした関わり方というのは
生まれつき性格によって
変わってきます。

子どもタイプが多い不登校のお子さんに対しては、
かえって逆効果になってしまうでしょう。

反対に、お母さんタイプのお子さんに対しては、
厳しく躾ける子育てが合っていることが多いです。

このように子どもの性格をしっかりと理解した上で、
その子に合わせた子育てをしていくことが大事ではないかと思います。

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田中勝悟

田中勝悟

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不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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