この記事でわかること!!
  • 子どもの状態に合わせた休ませ方がわかります。
  • 夏休みの効果的な過ごし方がわかるようになります。
  • エネルギーの回復のコツが理解できます。
質問者

もうすぐ夏休み。
でもどう過ごしたらいいの?

田中
不登校の子のお母さん方で夏休みの過ごし方に悩む人多いんですよね。
質問者
何もしないと、2学期も行かないままだと思うと、おかしくなっちゃう。
何もしないまま過ごすというワケにも行かないし・・・
田中
お母さん、実はその考えで過ごすと、
かえってエネルギー切れを起こしてしまいますよ。
つまり、不登校が一層長引くことになります。
質問者
ええ?どういうこと!?

確かに、このままでいいのか、
夏休み中もいつも通り家でゲームをしたり、
ダラダラしてしまうお子さんを見ていると、
お母さんとしてもイライラしてしまいます。

それでいて、
「今度〇〇のところ行こうか」と誘ってみても拒否されたり、
「早寝早起きしなさい」「宿題しなさい」といってもほとんど聞きません。

そうなるとお母さん自身も
どんどんイライラ・もやもやが溜まってしまい、苦しくなってきます。

また、2学期のことを考えるととても憂鬱です。

このままでいいのか・・・?と不安になってしまいます。

 

不登校の夏休みの正しい過ごし方とは?

それに対しての私の答えは次の通りです。

「いつも通りでOKですよ」

これを初めて聞いた人は、
「ええ?」ととてもびっくりします。

中には、
「いやいや、田中先生、いつも通りでいいわけないじゃないですか」
と怒る人もいます。

私の答えに疑問を持ってしまうのには
1つの誤った考えがあるからだと思います。

不登校支援の基本を押さえておくと、
夏休みの適切な過ごし方が見えてくるようになります。

 

不登校支援の基本的なゴール

不登校の解決は学校復帰ではありません。

これは何回もお話していることですが、不登校支援のゴールは

「子どもの生きる力を伸ばし、
幸せな人生が送れるようになること」

なのです。

そもそも子育てのゴールって何でしょうか?

学校に行き続けることでしょうか?

違いますよね。

将来、会社に勤めたり、自営したりするなどして、
人並みにお金を稼いで幸せに人生を送ることです。

そして、

親が心配いらないように
自立した生き方ができることが、

子育てのゴールだと思います。

まずはそうした基本的な視点を持つことが大切なのです。

ダラダラするのは今に始まったことじゃない

とはいっても、いつも通り何もしないでいいわけないと思うんだけど。。。

そう思ってしまうお父さん、お母さんも多いと思います。

確かにその気持ちはわかります。

他の子はクラブを頑張ったり、
夏休みの宿題に取り組んだり、
塾に行ったり、プールに行ったり・・・
と頑張っています。

でもうちの子を見てみると、
昼夜逆転していて、朝からゲームをしていて、
だらだらと過ごしている。

イライラしたり、不安になったりしてしまう気持ちはよくわかります。

ただ、このダラダラ過ごす(ように見える)状態は、
夏休みに始まったことではありません。

まずはこの事実をしっかりと認識することが大切です。

  

 

焦りや不安が生まれてしまうたった一つの思考パターン

それは、
「2学期には学校に行けるようになるのではないか」
という考えです。

2学期に学校に行かせたい!という気持ちはわかります。

ただ、そうした考えで子どもと接してしまうと、
子どものエネルギーがどんどんなくなってしまうと
悪循環に陥ってしまいます。

親がイライラや不安、焦りを感じながら過ごしてしまうと、
子ども自身にその気持ちが伝染してしまいます。

そうなると、子ども自身も心が安らぐことがありません。

落ち着かない状態で過ごすので、
一層ゲームや漫画、ネットに依存してしまうのです。

ゲームに没頭してしまう背景には、
心が安らぐことができないというのがあります。

人は不安定な時は、
何かに没頭することで心を落ち着けようとしてしまいます。

それは「将来生きる力」を身に着けるのを遠ざけることになります。

夏休みに親がぜひやってほしいこと!

長期休みに親がやってほしいことは、たったの一つです。

「いつも通り過ごすこと」

これだけです。

そしてぜひやってほしいことがあります。

それは
「いつも通りの生活の中で、
子どものことを理解し続けること」
です。

普通の生活をしながら、子どもと関わる中で、
「ああ、この子はこういうところがあるんだ」
「こういう良さがあるんだ」
「こんなことを思っているんだ」

そうしたことを理解し続けるというプロセスがとても大事です。

ようは普段私がいつも言っていることと同じですね。

親が子どもを理解すれば子どもはどんどん変わる

親自身が子どもを理解していくようになると、
子どもはどんどんと変化していきます。

私たちは優しい人、厳しい人に心を開きません。

理解してくれる人に対して心を開き、
信頼できるようになります。

夏休み中、夏季休暇やお盆休みなどで子どもと関わる機会が増える方もいると思います。
(そうじゃないお仕事をされている方もおられると思います)

ぜひ、お子さんと関わり、理解を続けていってください。

それができると、
子どもはエネルギーが出てきて、自分から頑張ろうとします。

逆に2学期行けるかどうかに拘ってしまうと、
子どもはどんどんエネルギーを失くし、
ゲームや好きなことに依存し、だらだらと過ごすようになります。

実は遠回りに見えることが確実な方法なのです。

ぜひ、夏休みを
お子さんを理解するための時期
捉えて楽しんでみてくださいね。

まとめ

この記事のまとめです。

  • 夏休みは2学期登校できるかに拘るとかえって逆効果
  • 「いつも通り」変わらない姿勢で関わることが大事
  • 理解し続けることで子どもが変わり、エネルギーが出てくるようになる
  • そこに不登校解決の道筋が見えてくる

不安や焦りはどうしてもつきものですが、近道に拘りすぎないことが大事です。

地味かもしれませんが、
「あ、この子はこういうところがあるんだ」と見えてくると、
子どもはどんどん変わっていきますよ。

長い目で考えて行くことが不登校解決にはとても大切なのです。

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田中勝悟

田中勝悟

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不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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