いつも読んでいただいてありがとうございます。

親子の絆で一歩を踏み出すサポートをしている
不登校専門心理カウンセラーの田中です。

先日、以下のような相談がありました。
この事例をベースに今回は家庭内暴力について
考えていきたいと思います。

事例

事例の概要は以下の通りです。
〈特定できないよう個人情報は変えています〉

田中先生、初めまして。
中2の娘(以下Aさん)のことですが、小4までは楽しく学校に行っていたのですが、
中学に入ってから急に腹痛を訴えてしまい、6月から学校に行けていません。

で、学校にいけなくなってから1ヶ月ほど経ってから、
下の弟に対して暴言が増えてきました。

また私に対しても、できていないところを指摘するようになり、
話を聴こうとしても、余計に怒りが増すばかりで、
正直、どうしていいかわかりません。

父親が注意すると、すぐに収まるのですが、
仕事に行ったりすると、また私に対して文句を言ってきたり、
家の中で暴れてしまうので、日々疲弊してしまいます。

この子に対して、先生の3つのいく(育)で
ちゃんと治るのでしょうか?

問題となっているのは、
不登校というよりも、
家の中での暴言や暴力と思われます。

以下、3つのいく(育)からどうしていけばいいかをお話したいと思います。

キーワードは「子どもを理解する」です。

Aさんの不登校のきっかけは?

お母さんに娘さんの様子を確認しました。

まずなぜAさんが学校に行けなくなったのかですが、
中学校に入り、仲の良い友達がいたのですが、
クラブが別々になり、離れ離れになったとのことです。

で、それだけならよかったのですが、
Aさんは入部した吹奏楽部で、
どうやらいじめにあったようです。

いじめといっても直接何か嫌がらせをされるというわけではなくて、
無視をされたり、意図的に仲間外れをされるといった感じです。

でも、最初は頑張っていったのですが、
5月頃に「あなたが来ない方がみんなが助かっているの」
と同学年のBさんに言われてしまいました。

そのことで完全に心が折れてしまい、
6月から不登校になってしまったとのことです。

不登校になってからの親の対応

当然ですが、学校に行けなくなった理由を親に言えるはずがありません。

で、お母さんも「なぜ学校に行けないのか」わからなくて、
最初はAさんを無理やり学校に行かせようとしていました。

そうなると、Aさんは腹痛を訴えるようになり、
トイレで何時間もこもってしまうようになります。

その頃に、Aさんのクラスの子から
Aさんがいじめがあったことを聞いて、
やっとAさんの不登校の背景に
何があったのかを知ることができました。

しかし、7月頃になると、
Aさんはいきなりお母さんに暴言を言ったり、
物を投げたり、荒れるようになりました。

そうしたAさんを見かねて、
お母さんはどうすることもできず、
カウンセラーに相談したところ、

「傷ついているんだから、
まずはAさんの要望を聴くように」

と言われ、Aさんの要望を聴くようになってしまいました。

それ以降は、Aさんは落ち着くようになりましたが、
気に入らないことや、Aさんの要望に応えられないことがあると、
物を投げたり、暴言をいうことがエスカレートしていったとのことです。

その辺りから弟に対して「あれができていない」と上から目線で
叱責することが増えてきとのことでした。

Aさんの気質は?

ここでAさんの気質を見ていくと、
小さいころから注目を集めようとしたり、
楽しいことに夢中になってしまうところがあったとのことで、

長男タイプであるということがわかりました。

また、顔色はかわいらしい顔つきで、
周りに合わせることも多いとのことから、

二女よりの長男タイプであると言えます。

このタイプが不登校になった際、
周りから強引に学校に戻すような働きかけをされると、
どんどんメンタルが悪化してしまい、
家庭内暴力を起こしてしまうことがあります。

一方で、お母さんは子どもの要望通りに動いてしまうところがあり、
また、上からの指示に従おうとするところがあるので、
二女タイプであると判明しました。

基本二女タイプは安定が欲しいので、
「これだ」と思ったものに飛びついてしまうところがあります。

また、大きな環境変化に対して不安定になるので、
そうなるとAさんの辛さを適切に受け止めることが難しくなります。

「何とかないと!!」とあちこち動いてしまうのです。

その結果、カウンセラーからの助言通りに、
Aさんに言われるがまま要望を聴いていたのですが、
「これで何とかなるはず」と思い込んでしまったために、
肝心なAさんがどういう気持ちで過ごしているのかにまでは、
イメージしきれなかったのではないかと思います。

結果として、Aさんの中で
「私の気持ちをわかってくれない」となって、
精神状態が悪化し、家庭内暴力や弟への叱責と言った
行動につながったのではないかと考えられます。

Aさんの不登校の原因を理解する

Aさんが長男タイプであるとすると、
同じような目立ちたがり屋の子からは嫌がられていた可能性があります。

聴けば、Aさんはチューバを担当することが決まったそうで、
そのこともやっかみを受けていた要因になってしまったようです。

Aさんの中では無視されたり、いじめを受けたことで、
どう頑張ったらいいのかわからなくなってしまい、
エネルギーが消耗してしまった可能性があります。

また、不登校の子どもは周りの雰囲気を察知して、
無理に周りに合わせてしまう傾向があります。

これは推測ですが、Aさんも小さい時から
一生懸命周りの考えを察知しながら合わせてきたものと考えられます。

しかし、長男タイプは本来「自分を出したい」と思うタイプです。

自分を抑えて周りに合わせるというのは
Aさんにとってかなり無理していたと思われます。

それと同時に、部活でのいじめによって
今まで合わせてきた生き方がわからなくなってしまい、
そこで大きく崩れてしまったのだと思います。

ここで親や教師が間違えてしまうのが、

「いじめが不登校の原因だった」

と、思ってしまうことです。

 

いじめは単なるきっかけでしかありません。

一番の原因は、いじめをきっかけとしてしまい、
自分らしい生き方がわからなくなってしまったことです。

まずはそこを理解することが大切です。

Aさんの家庭内暴力にどう対応するか?

さて、今のAさんはお母さんへの暴言や、
気に入らないことがあると暴れてしまっている状態です。

なぜ、そうなるかというと、
Aさんがあまりにも苦しいからです。

学校に行かないとこのままの人生が終わってしまう。

かといって、学校に戻ると自分が壊れるし、
どうしていいかわからない・・・

こうした苦しさが家庭内暴力という形で
表れているのだと言えます。

まずはそうしたAさんの苦しさを理解していくということから始めてください。

ちなみに、不登校相談で良くあるのが、
「子どもの要求をどこまで制限するか」ですが、
このケースで言えば、ある程度の制限をした方が良いように思えます。

ただし、それにはコツがいります。

長男タイプの子どもの場合、
お母さんの愛情がうまく得られなくなると、
物欲が増大する傾向があります。

つまり、適切な愛情が届いていないのが一番の原因なので、
まずはAさんの苦しさを理解し、
お母さんが理解したことを伝えて行くことから始めていくと良いです。

その上で、ご夫婦で話し合って、
無理だと思ったことは無理だと言いましょう。

お父さんの言うことは聞いているので、
お父さんと話し合って決めるという家庭のルールを
決めて行くことも有効です。

後は、Aさんの良いところ、できているところを
見つけていくと良いです。

ちなみに、お母さんは二女タイプなので、
「こうすればすべてうまくいくのではないか!」と
一発逆転を期待してしまう傾向にあります。

その考えでいくと、確実にAさんの思いとはずれてしまうので、
まずはAさんの苦しかった気持ちを理解していき、
Aさんにあった対応をコツコツとしていくことが大切です。

おそらく親子の会話があまりできていないので、
楽しい会話、お互いにワクワクする会話をたくさんしてみてください。

Aさんが「あ、お母さん私の気持ちをわかってくれている」と
感じられるようになると、態度も柔らかくなってきます。

その中で、少しずつAさんの中で楽しめることが増えると、
心のエネルギーも充電できるようになり、
前向きに考えていけるようになると思います。

お子さんが二女よりの長男タイプの場合は、
ノウハウよりもそうした雰囲気を作っていくことで、
少しずつ家庭内暴力も収まってきます。

このケースではそうした地道な努力を重ねていくことで、
少しずつ改善していけると思います。

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田中勝悟

田中勝悟

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不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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