不登校専門心理カウンセラーの田中勝悟です。

今回は私が提唱している
「3つのいく(育)」
についてお話をさせていただきます。

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不登校が悪化する子、改善する子の大きな違い

私は不登校支援をしているのですが、

どんどん不登校が悪化、長期化していく子がいます。

一方で、不登校の子がどんどんと元気になり、
居場所にも活発に出て行って、幸せな人生を送れる子がいます。

不登校が悪化した子、改善する子には
どんな違いがあると思われますか?

 

それは
「親子関係が良かったかどうか」
なのです。

親子関係がよく、かつ親子が共に成長し合うようになると、
不登校は驚くほど改善します。

逆に親子関係が悪いままだと、
何年たっても不登校は改善されず、
むしろ社会で生きられず、
ひきこもりやニートになる可能性が上がります。

私は5000件を超える臨床経験から、
上記のことに気づきました。

そして、
親子の信頼関係を築いていき、
不登校をプラスに変えていくために
「3つのいく(育)」が必要だと
見出しました。

「3つのいく(育)」とは?

3つのいく(育)とは以下のステップのことを指します。

1. 親が子どもを理解していく
2. 親子の絆を深めていく
3. 親子が成長していく

この3つのステップを通して、
子ども自ら持っている生きる力を育んでいき、
その結果不登校が改善していきます。

それぞれのステップについて説明していきますね。

1. 親が子どもを理解していく

これは一般の人間関係でも言えることです。

相手との関係を深めていきたいのであれば、
まずは相手を理解するということが必要になります。

これと同じで、まずは
子どもを理解していく
ということが最初のステップです。

ただ、多くのお父さんやお母さんは
生れてからずっとわが子のことを見てきているので、
「十分理解できている」と思われるでしょう。

しかし、多くの親は
「なぜわが子が不登校になるか」
については全く知りません。

そして、生まれつき性格という視点は多くの方が知らないので、
「子どもは私と同じように考えているはずだ」と
無意識のうちに考えてしまいがちです。

生まれつき性格については以下の記事をクリック!

その結果、
子どものことを誤解したまま、
その子に合わない関わり方をしてしまい、
親子関係が悪化してしまうことになります。

そして親子関係が悪化すると、
不登校からひきこもりになってしまったり、
家庭内暴力につながる可能性が高くなり、
改善することはほぼありません。

だからこそ、まずは
不登校の特性と生まれつき性格という視点から、
子どものことを理解していくということがとても重要なのです。

2. 親子の絆を深めていく

親が子どものことを理解できるようになると、
だんだんと親子関係に変化が出てきます。

子どものことが理解できるようになった時点で、
一気に親子関係が良くなっていくケースもあります。

また、理解ができるにつれて、
「どう関わればいいか」
「どんなタイミングでサポートしていけばいいのか」
が自然とわかってくるようになります。

ちなみに、私はカウンセリングで
親にも生まれつき性格を知ってもらうように促します。

親自身も生まれつき性格を知ることができるようになれば、
いつ気持ちが不安定になるのか、
その時どう対応すればいいかがわかるようになります。

親子の絆を深めていくには、
「親自身の取扱説明書」
も知っておくことが必要なのです。

そうなると、
「親と子どもは全然違う人間なんだ」
ということが見えるようになってきます。

以下は、私のカウンセリングを受けたお母さんの声です。

「子どもと自分が全く違う性格なんだと知って、
すごく楽になりました。
今まではこの子が宇宙人みたいに見えてきて、
私は親として至っていないのかと自信が持てませんでした。

そうじゃないんですね。

今まで私が良かれとして関わってきたことは、
子どもには全く合っていなかっただけなんだとわかりました。
それが分かってから、子どもにも自然と関われるようになり、
親子の距離が大分縮まったように感じます。」

子どもの性格を理解し、
親自身の自己理解を深めていくと、
自然と親子の絆が深まっていきます。

実はこれができて、やっと
不登校支援の土台を作ることができます。

逆に言えば、それができないうちは、
どんな不登校支援のノウハウも
あまり意味をなさないことが多いのです。

3. 親子が成長していく

そして、親子の絆が深まっていくにつれ、
親子の成長が促進されます。

不登校は子どもだけが成長して解決するものではありません。

親子が成長することで、
「子どもの生きる力を育む」という
本当のゴールに向かうことができるのです。

不登校の子どもを立派な大人へと
育てることができた親は皆口をそろえてこう言います。

「あの時に、子どもが不登校になってくれてよかった。
だから、今の私があるし、不登校になってなかったら、
ここまで親として成長できなかったと思います」

不登校は実は親子が成長するチャンスなのです。

親が成長していくから、
子どもも自然と自分の気持ちを親に言えることできます。

その気持ちを親が受け止めてくれるから、
子どもは自信をもって自分と向き合い、
そしてどんなことにもブレない「生きる強さ」を育んでいきます。

その先にあるのが、本当に解決なのです。

そのためのルートとして、

  • 学校復帰を使うか、
  • 適応指導教室を使うか、
  • フリースクールを使うのか、
  • ホームエデュケーションを選択するのか

いろんな道筋があります。

しかし、それを上手に選択するためには、
親子の成長がないとできません。

無理やりフリースクールに入れたのは良いけど、
そのまま社会復帰には至らず、
25歳過ぎてもニート状態、ひきこもり状態の子もいます。

そして、改善しない子どもに対して
「もうこの子は一生このままなんだろうな」と
諦めてしまっているお母さん、お父さんも非常に多いのです。

そうした話を聴く度に、
「このお母さんが目先の結果に囚われないで、
しっかりと3つのいく(育)を実践していたら変わったのに・・・」
と思わずにはいられません。

まとめ

今回は私が提唱する
「3つのいく(育)」
についてお話をさせていただきました。

ここで覚えておいてほしいのは、
ノウハウだけ、目先の結果だけに囚われないでほしい
ということです。

私のもとにはいろんな支援機関を受けてきたお母さんが来られます。
中には、結構有名なところの名前も出てきます。

しかし、そこで支援を受けても全くうまくいかなかったのです。

その理由は、
子どものことを理解する前に、
ノウハウや「こうすれば不登校が改善する」
という先入観で取り組んでいたことが多いのです。

参考までに・・・

そうではなく、

まずは子どもを理解していく
というから始めてみましょう。

3つのいく(育)という視点で、
親子で乗り越えることができた時、
きっと大きく成長した自分、
そして子どもに出会うことができるようになりますよ。

 

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田中勝悟

田中勝悟

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不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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