
なんで学校に行けなくなるんだろう?
やっぱり、いじめとか学校の問題?それとも家庭環境?

実は不登校の原因はいじめとか学校の問題じゃないんです。

ええ?そうなの?じゃあ何が原因なんだろう?

今から不登校の原因についてお話していきますね。
世間一般で考えられている誤った原因
不登校の原因について多くの人は、
人間関係のトラブル
勉強のつまづき
発達障害・知的障害
教師とのトラブル
家庭環境
と、考える傾向があります。
確かにニュースなどで「いじめで不登校になった」「教師の体罰で不登校になった」という報道を見ると、それらが原因ではないかとついつい思い込んでしまいます。
確かに上記が不登校の原因となる場合もありますが、
多くは原因ではありません。
何より、上記の問題が全く見られないのに不登校になる子もたくさんいます。
何も問題がなく、学校では元気に過ごしていたのに、ある日急に腹痛や頭痛を訴えて学校に行けなる子もいるのです。
誤った原因を信じた結果の悲劇
また、上記を原因と信じ込んでしまうと、不登校の本当の解決からさらに遠ざかってしまい、悪化することが多いのです。
いじめが原因だと思って、「あの子がいじめたから今でも学校に行けないんだ」と考え続けても、解決になることはありません。
むしろ、子ども自身も「あの子のせいで私の人生ぐちゃぐちゃだ」と思い続けると、子ども自身の人生を閉ざしてしまいます。
もちろん、いじめが本当に原因である場合もあります。
その場合は、いじめがある程度解決すれば学校に行けます。
しかし、それでも学校に戻ることができない場合、別の部分に問題があるんだという視点が必要となるのです。
本当の不登校の原因
私がよくセミナーとかでお話している「不登校3つの原因」とは、日生学園の青田先生がブログでお話しされたことからヒントを得て、私の臨床経験をベースにして再構築したものです。
この「不登校3つの原因」を理解すればするほど、不登校の子どもたちの心理状態や「なぜ学校に行けなくなったのか」がリアルにイメージできるようになります。
また、正しく理解できるからこそ、適切な関わり方や「この子に合ったゴール」が見えてくるようになります。
不登校の3つの原因とは以下のとおりです。
2)思春期なって自分らしさが出る
3)生きる力の乏しさ
この3つがそろったとき、不登校になる確率が一気にアップします。
いじめや人間関係、勉強のつまづきといったものは単なるきっかけでしかありません。
上記の原因を持っている子どもたちが何らかの出来事をきっかけとして学校に行けなくなるのです。
不登校の本当の解決について
不登校の本当の解決は「生きる力」をどう身に着けていくかと言うことです。
生きる力の乏しさとは、困難や壁にぶつかった時、また自分と合わない環境に陥ったと置きに自分らしく乗り越えていく力の乏しさを指します。
問題はこの生きる力が身につかないまま、学校を卒業し、大人になった時です。
その場合、社会で生きていく中で困った状態になると、心がつぶれてしまい、そしてひきこもりやニートになってしまいます。
逆に学校に行かなくても、この力が十分に身についた人は、社会の中でしっかりとお金を稼いで生きていくことができるようになります。
学校とは生きる力を身に着けていくための手段の一つにでしかありません。
学校に行けるようになったらそれはそれでOKなのですが、大切なことは生きる力の強さをどう身に着けていくかと言うことです。
当ルームではそうした「生きる力を身に着けていく方法」をベースにして不登校支援を実施しています。
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