不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。
よくいろんな本を読んでいると、
「不登校支援には成功体験が必要」という文言をよく見かけます。
そして、多くの専門家も言うし、
お母さんからも「どうすれば成功体験ができるか」と
相談を受けることもよくあります。
よく子育てには「子どもの成功体験が必要」と言われますが、
今回大事なお話をさせていただきます。
目次
動画でもお話しています。
不登校に成功体験は必要ない
実は・・・
不登校の子どもには
「成功体験」は必要ないということ。
成功体験を積ませようとすればするほど、
不登校支援は失敗に終わります。
その理由についてお話しますね。
成功体験を積ませようとすると失敗する
まず、「成功体験」というと、
上手く行った経験や思い通りになっているような状況を
イメージされると思います。
子どもの成功体験を積ませようと考えて、
多くの親や大人がいろいろと手をかけてしまう、
レールを敷いて、準備や手配を一生懸命しようとします。
でも、そうやって周りが頑張れば頑張るほど、
不登校支援は失敗します。
そして、上手く行かない状況が続いてしまい、
「もう疲れた・・・何もしたくない」と
鬱っぽくなってしまうお母さんも多いです。
これはまず「成功体験を積ます」という方向性が
適切じゃないから起こる失敗なのです。
本当に必要なのは「〇〇」の経験
なぜなら人生というのは成功ばかりではないからです。
私も日々失敗を繰り返し、悩むことも非常に多いです。
もし、周りがお膳立てしてくれるばかりだと
今度は失敗を乗り越えていく力が
育たなくなります。
これは「幸せに生きる力」から遠ざかります。
周りに頼ってばかりで全てお膳立てされてばかりだと、
子どもは自分で考えて乗り越えることができなくなってしまうのです。
ちなみに子どもが一番自信がつく瞬間をご存じでしょうか？
それは・・・
「自分の力で挫折や失敗を乗り越えた経験」
です。
この「自分の力で」というのが大事なポイントです。
子どもは周りから促されて行動した時ではなく、
自分で動いて失敗したときの方が大きく成長します。
その時に大事なことは親が心配してあれこれと手を出し過ぎないことです。
子どもの成長に必要なこと
まずは失敗をしてショックを受けている、
傷ついているということを理解していきましょう。
そして子どもがその気持ちを言ってきたときに、
「そっか、辛かったね」と気持ちを受け止めていきましょう。
（全て受け入れる必要はありません。受け止めるでOKです）
そして子どもが次に歩き出そうとしたら、
後から応援していく、励ましていくような関りをしていきましょう。
こんなタイプの親は要注意！！
特にお母さんタイプや二女タイプの親ほど、
子どもが困っていたら、一気に手を出そうとする傾向があります。
しかし、不登校の子どもは、子どもタイプの人が多いので、
手を出されてしまうと、かなり苦しくなってしまいます。
親の気持ちを察してしまい、合わせてしまい、
自分らしく乗り越えていく機会を失ってしまうのです。
なので、「手を出しやすい」という自覚がある方は、
まずは子どもと距離を置いて、ちょっと見守るくらいの
関りの方が合っていることが多いです。
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最後に伝えたいこと
ここでは
「不登校の子に必要なのは成功体験ではない、
自分の力で挫折や失敗を乗り越える経験の方が大事！」
とご理解いただければと思います。
そうした「乗り越える経験」を通して、
子どもは自信をつけ成長し、
そして親自身も大きく成長していくことができるのです。
ぜひ、そんなお母さんやお父さんになっていただけると
良いなと思います。
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