いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。
質問者不登校になってから、昼夜逆転気味で生活が乱れてしまい、だらけた生活をさせないように家族でルールを決めたのですが、なかなか守ってもらえず、逆に子どもの元気がなくなってしまいました…。
田中そのお気持ち、よく分かります。実はそのルール決め、お子さんの気質によっては逆効果になっていることがあります。今日は、その理由と、大切にしてほしい順番についてお話しします。
結論からお伝えすると、ルールを先に決めて守らせようとすることは、お子さんの気質によっては逆効果になることがあります。
大切なのは、ルールより先に「理解」から始めることです。
以下で順番にお話ししていきます。
私は公認心理師・臨床心理士として20年以上、これまで数多くの不登校のご家庭と関わらせていただいてきました。その経験も踏まえながら、今回のテーマについてお話ししていきます。
家族会議で決めたルール、その後どうなったか
不登校になると、昼夜逆転やゲーム・動画漬けの生活になり、「このままではいけない」と焦って、生活リズムを整えるためのルールを決めたくなるご家庭は多いと思います。
「よし、今日から家族でルールを決めよう」
そう言って、リビングに子どもを集めて家族会議を開いたご家庭。その数週間後、どうなったと思いますか。
実は、こういうご家庭、驚くほど多いんです。
- 起きる時間は8時までに
- 学校に行けなくても、せめて勉強は1日1時間する
- ゲームやスマホは9時まで
どれも一見、理にかなっています。
生活リズムを立て直してあげたい、良かれと思って決めたくなりますよね。
なぜ「ルールを押しつける」が逆効果になることがあるのか
でも実は、この「ルールを押しつける」という対応、不登校のお子さんの気質によっては逆効果になることがあります。
ある気質のタイプのお子さんは、「こうしなさい」と言われると、反発するより先に「これをしなきゃいけないんだ……」と受け止めてしまいます。
表面上は「はい、わかった」と合わせながら、心の中では「じゃあどうしよう」「本当は違うのに」とぐるぐる回ってしまい、余計に動けなくなってしまうんです。
この状態が長く続くと、「自分の気持ちなんて言っちゃダメなんだ」と、少しずつ思い込んでしまうことがあります。
そして気づけば、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかが、自分でもよくわからなくなってしまう……
そんなケースを、私はこれまで何度も見てきました。
不登校からの回復が、かえって遠のいてしまうのです。
ルールを決めるなということではありません。大事なのは順番です
……と、ここまで聞くと、「じゃあルールは一切決めちゃいけないの?」と不安になりますよね。
大丈夫です、そうではありません。
大事なのは、順番なんです。
ルールを先に決めるのではなく、まずその子がどんな子なのかを、じっくり理解していくこと。
それがわかってくると、「この子はこう感じているんだな」と、どっしり受け止められるようになります。
そして受け止めていくと、早ければ2、3ヶ月で、子どもの方から「こうしたい」という言葉がふと出てくることがあります。
親としては拍子抜けするくらい、自然に。そのタイミングで、そっと背中を押してあげる。
それが自然な流れです。
「理解する」は、ただ優しく見守ることとは違います
ただ、正直にお伝えすると、「理解する」は、ただ優しく見守ることとは違います。
受け止め方を間違えると、かえって心を閉ざす期間が長引いてしまうケースを、私は何度も見てきました。
気質によって「理解のされ方」の正解も変わってくるからです。
「じゃあ、うちの子はどう理解していけばいいの?」
そう思われた方も多いのではないでしょうか。
お子さんの気質に合わせた理解の仕方については、セミナーやカウンセリングの中で詳しくお伝えしています。
気質についてはこちらの記事をご覧ください
まとめ
お子さんに合ったルールとの向き合い方は、一人ひとり違います。
まずは「この子はどんな子なんだろう」と、理解することから始めていただけたらと思います。



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