この記事でわかること!!

  • カウンセラーの効果的な使い方がわかります
  • 不登校の解決のヒントが見えるようになります
  • 親の気づきが、なぜ解決に必要かがわかるようになります
質問者

やっぱりカウンセリングは受けた方がいいのかしら?

田中
受けた方がいいと思いますよ。
良いカウンセリングを受けると不登校の解決は格段に速くなります。
質問者
でも、子どもがカウンセラーと会うのをすっごく嫌がるのよ。
田中
お母さん、お子さんがカウンセリングを受けてもあまり効果はないですよ。
質問者

え?そうなの?

田中
実は親の方がカウンセリングを受けた方がいいんです。
それが不登校解決の一番の近道です。
質問者
そうなんだ。でもなんで親がカウンセリングを受けた方がいいの?
田中
今からその理由をお伝えしますね。

そもそもカウンセリングって何?

そもそもカウンセリングって何かをしっかりと言える人は少ないです。

ちなみに、ウィキペディアによれば下記のように定義されています。

依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、
専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。<参考>

例えば、不登校で言えば、
お子さんに対してどう理解して関わればいいかを、
心理学・精神医学的・福祉的な観点から相談援助をすることが
カウンセリングです。

もちろん、話を聴いたり、
心理療法的なアプローチをする場合もあります。

またカウンセラーとして有名な国分康孝先生は、
「カウンセラーとクライエントとの
人間関係を通して変化を起こすこと」
とカウンセリングを定義しています。

ただ、これだけでは曖昧で難しい表現なので、ここでは

「ある問題に対して、
カウンセラー・クライエントとの人間関係を通して
問題の解決を目指すこと」

と定義することとします。

※上記はあくまで田中が考える定義です。
流派によっては、解決を目指さないやり方もあります。
ただし、上記のようなスタンスで臨床をしているカウンセラーは
結構多いです。

子どもがカウンセリングを受けるのを拒む理由

ただ、子どもの多くはカウンセリングを受けるのを拒みます。

「一緒にカウンセラーに会いに行こうっていうと
急に不機嫌になっちゃって・・・」

とおっしゃるお父さん、お母さん、多いんじゃないでしょうか。

実は、子どもがカウンセリングを受けて
不登校が解決するケースは少数派なのです。
(もちろん、例外はあります)

子ども自身、そのことをよくわかっています。

カウンセリングで学校に行けるようになるわけがないと。

だから、カウンセリングに抵抗を示します。

子どもに必要なのは、
心の休養とそして自分のことを理解してくれる居場所です。

なので、

できれば家庭の中で居場所を作り、
心と体を休養させ、
必要に応じてフリースクールや適応指導教室、
別室登校などにつなげることで、
「自分は大丈夫」と思えるように支援していくこと・・・

これが一番大事です。

多くの子どもにとってはカウンセリングは二の次です。
その前に必要な支援があるということです。

親がカウンセリング受けた方がいい理由とは

私は子どもよりも
親の方がカウンセリングを受けた方がいい
と思っています。

その理由として、次の大きなメリットがあるからです。

・親が子どもを理解できるようになる
・それに伴い子どもに必要な支援がわかるようになる
・不登校を悪化、もしくは長引かせる関わり方をしなくなる
・子どもがしんどくなった時に適切なサポートができるようになる
・親自身のメンタル改善が子どもにも良い影響を与える

などなど、多くの恩恵があります。

私の今までの経験からですが、
子どもがカウンセリングで良くなったとしても、
親に変化がなければ、すぐに逆戻りになってしまうことが多々ありました。

ようは親が変わらなければ、
子どもがいくら改善しても全く意味がないのです。

逆に親が変わり、
親が適切に子どもに関わることができるようになれば、
子どもは一気に良くなります。

今までの私の事例を見ていると、
親が良い方向に変わることで、
不登校が解決したケースが数多くあります。

そうした経験から
親がカウンセリングを受けることが必要なのです。

親がカウンセリングを受けるとどうなるか?

ここで一つ事例を紹介させていただきます。
※わからないように内容を改変しております。


中1の娘さんが不登校になり、
いろんな相談機関に行ったものの思ったような成果が上がらず、
私のところにやってきたケースです。

私のカウンセリングでは、話を聴くだけということはありません。

最初の段階で話を聴き、
そして娘さんの性格傾向や心理状態、
今後の方向性をある程度明確にします。

そうした方がお母さんが考えやすくなるのです。

最初は娘さんはお母さんに対してかなり反抗的・拒絶的でした。

というよりも、
自分のことをわかろうとしないお母さんに対して、
反抗することで自分を守ろうとしているようでした。

お母さんは必死に愛情をもって
子どもに関わろうとしていたのですが、
不登校に関する知識がないので、
理解の仕方がズレていたんだと思います。

こういう娘さんにカウンセリングをしても改善するのにはかなり時間がかかります。

私はお母さんに不登校の特性から娘さんの理解の仕方からレクチャーしました。

そうすると、お母さんの中でいろんな点がつながったようで、
そこから多くのことを気づかれました。

「そっか、娘はこんな子だったんだ」
「こういう中で頑張ってきたんだ」
「だから辛かったんだ」
と、多くのことを気づき、理解を深めていきます。

また、同時に旦那さんのこともいろんな視点から考えるようになり、
段々と理解を深めていかれます。

その過程をカウンセラーが横並びで
伴奏するのがカウンセリングです。

カウンセラーとの人間関係を通して、
お母さんが少しずつ娘や家族、そして自分自身を、
不登校という軸を通して理解を深めていきます。

ある時、娘さんが気兼ねなく話しかけてきました。

「娘が久しぶりに声をかけてくれたんです。
しかも明るい声で。娘のあんな穏やかな声を聞けたのは何か月ぶりだったでしょう」

涙を流しながら嬉しそうに話されていました。

そこから半年ほど経って、
娘さんは「そろそろ学校に行こうかな」と言うようになりました。


そこから別室登校を経て、現在は学校復帰に至っています。

子どもだけがカウンセリングを受けても変わらない

上記の事例では、
娘さんだけカウンセリングを受けたとしても
改善は難しかったでしょう。

というのも、娘さんが改善したとしても、
お母さんが同じような対応を続けていると、
心が折れてしまって途中で挫折してしまう可能性が高くなります。

例えば、「学校に行こうかな」と言った時に、
お母さんが「やっと行くの?」と返したとします。

そこで「頑張って行こう!!」と思った娘さんは、
お母さんの一言で一気に心が崩れてしまいます。

お子さんによっては、

パニックになったり・・・
やる気が消えたり・・・
落ち込んだり・・・
怒り出したり・・・

様々な反応を見せますが、
これらは心が崩れたために起こったものです。

ちなみに、この時の正しい言い方・返し方は私にもわかりません。
子どもの数、親子の数ほど正解はたくさんあります。

なので、多くの不登校の本で書かれているようなことを
そのまま実践してもほとんど意味をなさないばかりか、
逆効果であることが多いです。

一つだけ言えるとすれば、
親が子どもを正しく理解できている、
親子の絆が深まっていけば、
自ずと正しい言い方ができるようになります。

それができるようになる一番の方法が「カウンセリング」なのです。

不登校解決の3つのステップについては↓ ↓ ↓を参照

不登校解決カウンセリングでは何をするのか?

当ルームでは、
基本はお母さんやお父さんの「3つのいく(育)」をベースに
自己理解と子どもへの理解を深めることを中心に進めていきます。

子どもへの理解へは基本は「不登校の本当の原因」にそって
今までのストーリーから一緒に理解を深めていきます。

その一方で、お母さんが感じていること、
苦しんでいること、考えていることを丁寧に聞いていくことで、
親が思っている「本当の想い」について深めていきます。

この両方が適切に組み合わさっていくと、
自然と子どもに対する適切な関わり方ができるようになってきます。

その結果、子どもが「生きる力」を見に着け、
不登校解決が実現するのです。

まとめ

この記事でのまとめです。


  • 子どもにはカウンセリングではなく、居場所をどう持たせるかの方が有効
  • そうした環境をどう作るかが最初の支援
  • 子ども自身もそのことをわかっているのでカウンセラーに会うのを嫌がる子は多い。
  • 親が変わらないまま子どもが改善するのは難しく、自分の心の癖や考え方を振り返って言うことが有効である
  • そのため、親がカウンセリングを受けた方が解決は早くなる。

不登校の解決のゴールについては正解はありますが、
その支援の仕方、関わり方には正解はありません。

それは親子で、そして家族で作っていくものだと思っています。

それを円滑にしていくことが不登校専門カウンセラーの仕事だと思っています。

 

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田中勝悟

田中勝悟

写真をクリックするとプロフィールへジャンプ

不登校専門心理カウンセラー
カウンセリングルームはぴっと室長
臨床心理士 公認心理師 選択理論心理士
「3つのステップ」によって親子が成長していくことで、不登校をプラスに乗り越えることをサポートする専門家。生まれつき性格という観点から、親が子どもの理解が深まることを主眼においてカウンセリングを実施している。

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