いつも読んでいただいてありがとうございます。不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。
質問者「見守りましょう」と言われて、頑張って見守っているつもりなのですが、子どもはゲームばかりで、昼夜逆転もひどくなる一方です。これって本当に見守れているのでしょうか。
田中そのお気持ち、よく分かります。実は「見守っている」つもりが、一番まずい見守り方になってしまっているケースがとても多いんです。今日は、その理由と、見守りを本当に意味あるものにする方法についてお話しします。
結論からお伝えすると、一番まずい「見守り方」とは、「見守っていれば、そのうち学校に行きだすだろう」と思いながら、形だけ見守っている状態のことです。大切なのは、見守ることよりも先に、子どもを理解することです。
私は公認心理師・臨床心理士として、これまでのべ8,000件以上、不登校のご家庭のカウンセリングをしてきました。その経験も踏まえながら、今回のテーマについてお話ししていきます。
「見守る」と「放置」の違いについて
不登校界隈で、よく見られる議論に「見守る」と「放置」の違いって何?というものがあります。専門家や支援団体によっても言うことが様々で、正直、なかなか言語化が難しいテーマです。
この違いについては、以前ブログで詳しくお話ししていますので、そちらもあわせてご覧ください。
この記事では、その中でも特に多くの保護者が陥りやすい「一番まずい見守り方」について、詳しくお話ししていきます。
多くの保護者がたどる「見守り」までの道のり
この記事を読んでくださっている保護者の多くは、最初は子どもを何とか学校に行かせよう、何とか元気に登校できるようにしていこうと、あの手この手を使っていたと思います。
でも、しばらくして、それが難しいと知り、スクールカウンセラーや多くの専門家から「まずは見守って、その子のペースを尊重していきましょう」と言われて、「じゃあ、見守ってみようか」と思うようになります。
でも当の子どもは、ずっとゲームばかりしていて、ゲームをしていないと思ったらスマホをいじっていて、時折「ぎゃははは」と大声で笑っている。親としても「このままで本当にいいのか」と言いたい気持ちがありますが、それをぐっと抑えて我慢している。
でも、子どもがずっと一人で楽しそうにしている(ように見える)から、我慢ができなくなって、怒りが爆発して子どもに当たってしまう。そうなると「ああ、しまった」と反省し、今度は自己嫌悪でいっぱいになります。そして「ちゃんと見守るようにしよう。言わないようにしよう」と心に決めます。
そうして、頑張って何も言わないようにしよう、子どもの気持ちを受け入れていこうと頑張るのですが、当の子どもはどんどんと昼夜逆転がひどくなり、またゲームにのめりこむようになっていきます。親子の会話もどんどんとなくなっていき、将来のことをどう考えているのかも分からなくなります。
そうしたときに、ふと考えてしまうのです。「これって見守っているのだろうか?」と。
実は一番まずい「見守り方」があります
実は、一番まずい「見守り方」があるのをご存じでしょうか。
一番まずい「見守り方」とは
「見守っていれば、メンタルが回復していって、学校に行きだすだろう」と考えながら、形だけ見守っている状態のことです。
なぜ、それがまずいのか。不登校のお子さんの傾向として、とても繊細で、感受性が強いということが挙げられます。そのため、親の言動の背後にある心の動きを、敏感に感じ取ってしまうことがよくあります。「子どもと喋っていると、見透かされているように感じる」、こう話されるお母さんは、とても多いです。
つまり、親の方で「見守っていれば、子どもは動き出すのではないか」と思って関わっている場合、そんな親の気持ちを子どもは敏感に見抜いています。そして、そうした親の期待や思いを感じると、子どもは「全然わかってくれない」と思って、さらに心を閉ざしてしまいます。
その結果、さらに不登校の状態が長引き、メンタルも悪化してしまうようになります。その状態では、進路や将来のことを考える余裕なんてありません。
大事なのは「理解する」という基本に立ち返ること
では、どうすればいいのでしょうか。それは、「子どもの気持ちを理解する」という基本に立ち返ることです。
もちろん、100%完全に理解する必要はありません(それはむしろ不可能です)。なぜ不登校になったのか、今どんな精神状態なのか、どうしたいと考えているのか。この辺りをまずは理解していくということが必要になります。
そして、子どもの今の状態、気持ちを理解していくにつれ、その子の状態がつかめるようになり、その子に合った関わり方が見えてきます。
思春期の親の仕事は「背中を押すこと」
子どもが小さい頃であれば、親の仕事は世話をすることですが、思春期になってくると、親の仕事は背中を押すことです。大切なのは、背中を押すタイミングを間違えないということ。
そのためには、子どもを理解して、その子の成長を見守っていき、そして、タイミングを見て背中を押していくことが、とても大事になってきます。



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