いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。
この記事でわかること!!
・不校の将来が「引きこもり」「ニート」と決めつけられがちな理由がわかります
・不登校が実際に起こっているメカニズムがわかります
・不登校を「やり切った」子どもが、将来どう変わっていくかがわかります
質問者
田中動画でもお話ししています
今回のテーマは、動画でも詳しくお話ししています。あわせてご覧いただけると嬉しいです。
不登校の将来は、ニートかひきこもりで決まっている?
さきほどのようなご相談をいただくたびに、私は「不登校の将来は、一生引きこもりになる」「社会性のないニートになる」と言い切る記事や動画のことを思い出します。
正直に言うと、そういうものを見るたびに、少し切ない気持ちになります。
私はこの仕事をずっとやってきて、実感していることがあります。
不登校は、甘えやだらけで起こるものではない、ということです。
それでも、「学校に行けないのは心が弱いから」「なんとかして学校に連れて行った方がいい」という考え方に出会うことも、まだまだ少なくありません。
不登校とは、ギリギリまで学校で頑張り続けて、それでも苦しくなって、限界を迎えてしまった結果です。
これが、多くの不登校の子が実際に抱えていることです。
不登校の子が見ている世界
そのしんどさの中には、友達や先生になかなか会いたいと思えない、という感覚も含まれています。
ここは、周りからは特に理解されにくい部分です。
カウンセリングの中で、私は不登校のお子さんによくこう聞きます。
「学校に行こうとすると、玄関に立った瞬間に体が重くなって、息が吸いにくくなる感じ、ある?」
そう聞くと、たいていの子がこう答えます。
「そうなんです」
言葉にできないだけで、実はこの感覚を多くの不登校の子が抱えています。
ただ、この感覚は周りにはなかなか伝わりにくく、わかってもらいづらいものでもあります。
友達はスーッと当たり前のように学校へ向かい、休み時間になれば自然に散っていきます。
その瞬間、自分だけが取り残されたような、他の子との間にどんどん距離ができていくような感覚になる。
そうなると、誰かに気持ちを話したいと思っても、誰に話すかを選びたくなるのは自然なことです。
「なんで?なんで?」と理由を聞かれ続けるより、「ああ、そうだよね」と受け止めてくれる人と話したい。
それは、誰にとっても自然な気持ちだと思います。
学校に入った瞬間に空気が変わってしまう、このわかりにくい感覚を、うまく共有できないまま友達と会うのは、その子にとってなかなか勇気のいることなんですね。

頑張りすぎて疲れ果てる、そのメカニズム
不登校の子の多くは、こうした気持ちをぐっと押し隠します。
友達との間で変な空気にならないように、自分を抑え込んでしまうんです。
「本当はこうなんだけど、どうせわかってもらえない」
そう思うから、表面上はとても明るく振る舞います。
そして家に帰ってくると、どっと疲れが出る。
顔を真っ青にして、しばらくゲームをして、そのまま寝てしまう。
土日は1日10何時間も眠ってしまう子もいます。
それでもまた頑張って学校に行く。
これを繰り返すうちに、少しずつ無理がきかなくなっていき、不登校という形で心と体が休みを求めるようになる。
これが、不登校が起こるメカニズムのひとつです。
「学校に合わない」だけで、人生は決まらない
こうした子どもたちが、将来必ず引きこもりやニートになるのかというと、私はそうは思いません。
学校に合わなかった、というだけで、その子の人生全体が決まってしまうわけではないはずです。
むしろ、周りが早々に「この子はこのままだと引きこもってしまう」と決めつけてしまうことで、子どもの方も少しずつ自分を出せなくなっていく。
そういう側面もあるのではないかと、私は感じています。
不登校支援で本当に大事なのは、子どもたちの苦しさや辛さを、どれだけ理解できるか。
そして、理解してくれる人がどれだけそばにいるか、ということです。
人は、理解されないと頑張れません。
もちろん、理解されなくても精神力や根性だけで頑張れる子もいます。
高校まで、大学まで、社会人になってからも頑張り続けて、それでもどこかで限界がきて、動けなくなってしまう。
そういうケースも、確かにあります。
不登校の将来は「やり切ったかどうか」で変わる
中途半端に終わってしまった子
少し心配になるのは、不登校が中途半端に終わってしまった子です。
自分自身のことがよくわからないまま社会に出てしまうため、社会の中で生きていく力がなかなか育ちきらないケースを見ることがあります。
これは、その子のことをじっくり理解する前に、「早く何とかしないと」と急いでしまった結果であることが多いように感じます。
不登校を「やり切った」子
一方で、しっかりと理解されながら不登校という時期を過ごし、やり切ることができた子は、大人になったときに本当に元気な子が多いんです。
自分なりの生き方をしっかりと持ち、「こう生きたい」という思いを、実際に形にしていきます。
そういう子たちには、私はよくこう伝えます。
「2、3年くらいは自由にしていいよ。
焦る気持ちはたくさんあると思うけれど、まずは自分がどうしたいのかを見つけていこう。
そこは一緒に考えていこう」と。
その結果メンタルが回復し、「自分はこう生きるんだ」というものが見えてくると、子どもは自分から歩き出します。そこから社会復帰して、仕事に就いていった子も、これまでたくさん見てきました。
不登校をしっかりとやり切ることができた子は、本当に大きく変わっていきます。
親が「サポーター」になるということ
不登校の子どもが育っていくプロセスは、じっくりお酒を熟成させる工程に似ていると私は感じています。
周りが焦ってかき混ぜるのではなく、今この子に何が起きているのか、どんな気持ちでいるのかを理解しようとすること。
それが、子どもの中でエネルギーが溜まっていく土台になります。
そのために大切なのは、お父さん、お母さんが子どものサポーターになってあげることです。
子どもを応援し、見守り、一緒に歩んでいく。
私は、そうした子どもたちがもっと増えてほしいと思っています。
そうした家族を、一組でも増やしたい。その思いで、このカウンセリングを続けています。

まとめ
この記事のまとめです。
- 不登校の将来は、「引きこもり」「ニート」で決まっているわけではない
- 不登校は甘えでも怠けでもなく、頑張りすぎた末にたどり着いた結果である
- 心配なのは不登校そのものではなく、理解されないまま中途半端に終わってしまうこと
- 理解されながらしっかりとやり切った子は、大人になって自分の力で歩き出していく
今、目の前のお子さんが不登校という時期を過ごしているとしたら、それは人生が決まってしまう合図ではありません。
だからこそ、ぜひお子さんの「今」を理解しようとする視点で、見ていただければと思います。



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