もう子どもを見るなんて無理!!
子どもが不登校になってから、
どう関わっていいかわからなくて・・・。
毎日泣いていて、苦しいんです。
目次
「不登校の子どもを育てなくない」気持ちは否定できない
子どもが不登校になってしまうと、
お母さんもお父さんもとても苦しくなってしまいます。
中には子どもの不登校が原因で離婚してしまった・・・
そんなご家族もあります。
それくらい不登校は親にとってもつらい状態です。
だから「不登校の子どもを育てられない」と
悩んでいるお母さんを非難する気にはなれません。
また、「こういう時ほど明るくいないとだめだよ」と
言う気も起りません。
私が思うのは「その中で、よくお母さんもお父さんも耐えてきたよね」と尊敬する気持ちです。
普通の親では潰れてしまうことを、
お母さん・お父さんは日々一生懸命向き合っています。
これだけでも本当はすごいことです。
だから、その頑張りが限界を超えたときに
「もう無理」「育てたくない」
となってしまうことは当然だと思います。
心療内科に通うお母さんも結構おられます
あまり知られていませんが、
子どもが不登校になったことで、
心療内科に通い出すお母さんやお父さんも結構おられます。
そういう方を何人も何人も見て決ました。
中には薬の量が増えすぎて、
日常の社会生活に支障が出た方もおられました。
私のカウンセリングでは基本クライエントさんが
泣くことはありませんが、
それでも苦しくて泣いてしまうお母さんはおられます。
それくらい辛い状況なのです。
「不登校とは長い長い出口のないトンネルのようなもの」
と表現する専門家もおられます。
ただ、それが「底なし沼」であれば出られませんが、
「トンネル」であればいつかは出られるようになります。
私のクライエントさんの多くは出口に向かうことで、
少しずつ気持ちが楽になって、
気が付いたら心療内科の通院をしなくなった方も多いです。
「育てられない」と悩むお母さんへの5つのメッセージ
だから、ここで言いたいことは、
不登校は確かにつらいんだけど、
必ず出口はあるし、
子どもと乗り越えるポイントは必ずある
という事です。
今からそのポイントについて5つお話します。
1.子育てのゴールを確認しよう
まず、今の状況をより良くするためには、
「現実的なゴール」をしっかりと設定することが大事です。
ここで聴きます。
お母さんにとって
子どもの不登校が解決したときってどんなとき
でしょうか?
多くの方は「学校に戻ったとき」と答えると思います。
じゃあ、さらに聴きます。
「もし、無理やり学校に戻っても、
社会に出れなかったとしたらOKでしょうか?」
当然ですがNOですよね。
実は中途半端に解決すると、
学校に戻ることは出来ても、
社会に出れなくてニートやフリーター化
してしまう子は結構多いのです。
特に無理やり戻した場合は、そうなる可能性は高くなります。
となると、不登校の解決は
あくまでも学校復帰じゃない
ということになります。
そもそも子育てのゴールは学校に行くことではなくて、
「社会の中で幸せに生きていくこと」
だと思うのです。
だから、できれば学校に行くことにはこだわらないで、
「この子はどういう成長をすれば社会の中で生きていけるのか?」
という視点で考えてみることが必要です。
そのための手段として学校があるだけです。
ぜひ、解決のゴールを整理し直してみることをお勧めします。
2.子育てが原因ではないことを知ろう
不登校の原因で「親の育て方」ということが多々言われますが、
私はそう思いません。
これについては不登校の子ども自身が
「親は原因ではない」と言っているデータもあります。
不登校の原因は
「子どもと学校が合わないこと」
です。
そのためにエネルギーを消耗して、
行けなくなってしまうことが不登校のメカニズムです。
(これについては不登校解決カウンセリングで詳しくお話しています)
で、「学校と合わない」子がいるのは実は当然のことで、
それは親の育て方で変えることはなかなか難しいです。
また、学校自体が悪いからともいえません。
強いて言えば、
「子どもと学校の相性が悪かった」
ということでしょうか。
だから、不登校は親のせいではないと私は思います。
だから「私のせいで不登校になって苦しんでいる」
なんて思わないでくださいね。
3.子どもの気持ちに寄り添ってみてください。
家でゲームばかりして、
動画見ている毎日のわが子を見ると、
「毎日楽ばかりして」と思ってしまいがちです。
そして進展しない子どもの状況を見ると、
お母さんとしてもイライラしたり、
情けなくなる気持ちがわいてきます。
そんなの時、ふと一歩引いて、深呼吸してください。
そこから子どもの様子を自分に置き換えて考えてみます。
「自分だったら、毎日ゲームや動画ばかり
見て終わる毎日って本当に幸せと思うだろうか」と。
答えはNOですよね。
例えば、生活保護で「仕事をしたくない」と言う人でも、
「このままではダメだ」と心の奥底では思っています。
どうしていいかわからないから、
「働きたくない」と言っていますが、
心の奥底では「このままではダメだ」と思っていて、
苦しんでいるのです。
これは幸せな状況とは遠い状態です。
自分に置き換えて考えてみると、
段々と子どもの気持ちが見えてくるようになります。
イライラしたり、落ち込んだり、もう駄目だと思う背景には、
「子どものことがわからない」
「なぜ不登校になったのかわからない」
というのがあります。
だから、まずは一歩距離を引いて、
子どもの気持ちを理解して言うということを試みてください。
子どもの気持ちを理解するということは
「子どもに寄り添うこと」につながります。
一つ一つ「なぜ」がわかるようになると、
「どうしたらいいか」がわかるようになり、
お母さんの心のエネルギーも出てくるようになりますよ。
4.子どもには「親のサポート」が必要です。
あと、一番大事な視点ですが、
子どもが幸せな人生を歩むためには
「親の支援」は必要です。
今の日本は親のサポートがなければ
幸せに生きることはかなり難しくなってきています。
そして、これは人間特有かもしれませんが、
「親が信頼してくれている」という安心感は、
精神状態の安定に大きな影響を与えています。
それくらい親の存在は子どもにとって大事なのです。
ただ、問題は親のサポートの仕方が
子どもにとって合わないことがあります。
親が思いっきりかかわった方が良い子もいれば、
距離を取った方が良い子もいます。
放置気味の方が頑張りやすい子もいれば、
ある程度背中を押した方が良い子もいます。
この辺りが見えてくると、
子どもに合ったサポートの仕方が見つかってきます。
そして、それが子どもが幸せな人生を
歩めるようになるためには
とても必要なことになるのです。
5.お母さん、お父さん、とても頑張っていますよ。
最後に、日々子どもの不登校に向き合っている
お母さん、お父さん、本当に素晴らしいと思います。
「自分は頑張っているんだ」
自信をもって、ご自身を褒めてほしいと思います。
本当に
「もう嫌だ、子どもと向き合いたくない、子育てしたくない」
と思っていらっしゃる方は、このブログなんか見ませんし、
そもそもネットで検索すらしません。
「子育てしたくないという気持ちはあるけれど、
でも親だから頑張らないといけない」
そういう気持ちが奥底にあるからこそ、
このブログを見ているのではないかと思います。
だから、自信を持ってください。
子どもへの愛情は十分持っています。
必要なのは、「やり方」です。
お子さんに合った関わり方ができるようになってくると、
自然と愛情も伝わるようになり、
子どものエネルギーも充電できるよってきますよ。
まとめ
この記事のまとめです。
実は、親子関係が極限まで崩壊していない限り、
どの子どもも
親が大好きです。
私も不登校のカウンセリングをしてきましたが、
本当に親が嫌いだと言う子どもは見たことがありません。
その理由は親として一生懸命に愛情を注いできたからだと思います。
ただ、「その子に合った関わり方」がわからないために、
行き詰っている家庭が多いという印象を受けます。
そこが変われば、不登校は大きく前進していくと思います。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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