ページが見つかりませんでした – 不登校解決カウンセリング https://hapitt.com 不登校を笑顔で乗り越える3つのステップ!! Wed, 31 Jan 2024 08:39:21 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 https://hapitt.com/wp-content/uploads/2022/12/cropped-2106c8a6bbda85312847103311ea6d23-32x32.png ページが見つかりませんでした – 不登校解決カウンセリング https://hapitt.com 32 32 不登校の子に厳しく接するのはアリ?ナシ?カウンセラーが詳しく解説!! https://hapitt.com/kibisikusessuru/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=kibisikusessuru https://hapitt.com/kibisikusessuru/#respond Wed, 31 Jan 2024 08:39:21 +0000 https://hapitt.com/?p=5905 いつも読んでいただきましてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。

よく自立支援塾などの支援者から、

「親は子どもに恨まれる覚悟で
厳しく躾けていくべきだ。
子どもが幸せになるのであれば、
親は嫌われてもいいぐらいの気持ちで
しっかりと向き合わないといけない!!」

という言葉を聞くことがあります。

この言葉を聞くと戸惑うお母さんも多いです。

「いや、厳しく言ってしまったら、
うちの子は壊れてしまうんじゃないか」

「そんな親らしく厳しくするなんて、
私には絶対に向いていない」

そんなことを言うと、
「それは甘えだ!」と言わがちですが、
果たしてそうでしょうか?

親子の絆で不登校を解決してきたカウンセラーが
「親は厳しく接した方がいいのかどうか」について
徹底解説させていただきます。

動画でもお話しています。

押さえておきたい視点

まず、最初に押さえておきたい視点についてお話します。

人には生まれつき性格というものがあります。

それを分析するツールとして
「エニアグラム」というのがあります。

私はエニアグラムを改良した「キャラ診断」というのを
用いて、まずは親子の気質を分析することから始めます。

キャラ診断では、以下のように
それぞれのタイプを家族員に置き換えて、
その人の生まれつき性格を分析していきます。

厳しくするべきという人は〇〇タイプ

ここで
「親は恨まれてもいいから厳しくするべきだ」
という考えの人がいますが、

これはキャラ診断で言う
「お母さんタイプ」が圧倒的に多いです。

お母さんタイプは学校の先生に多く、
子どもを良い人間に育て上げないといけないという
価値観が生まれつき備わっています。

また、お母さんタイプは
「人から嫌われても平気」という人が
多い気質でもあります。

そのため、
「嫌われてもいい、恨まれてもいいから、
子どもには厳しくダメなことを教えるべき」
と話す人が多いのです。

不登校に多いのは〇〇タイプ

では、不登校の子はどんなタイプが多いのでしょうか。

私が開業してからずっとキャラ診断で
親子の生まれつき性格を分析してきましたが、
ほぼ99%が「子どもタイプ」と呼ばれる子でした。

子どもタイプは、上記のタイプの内、

  • 長女タイプ
  • 二男タイプ
  • 末っ子タイプ
  • 二女タイプ
  • 長男タイプ

が相当します。

子どもタイプの特徴は以下の通りです。


  • 厳しく怒られるとメンタルが崩れやすい
  • 人から嫌われるという状況に弱い
  • 環境に振り回されやすい
  • 理解されたい人が多い

です。

実はお母さんタイプは少しのことではへこたれないので、
厳しい教育を受けても平気なことが多いです。

また、嫌われても「自分は自分」と思えるので、
自分らしく生きていくことができます。

ただ、そうなると、周りに迷惑をかける人間となるので、
早いうちに道徳や良い振舞い方を身につけさせないといけない
というところがあります。

これは生まれつき性格によるところが大きく、
親の育て方ではなかなか変わらない部分です。

「あ、この子はそうなんだ」と受け入れて、
そして上手に付き合った方がいい部分でもあります。

〇〇タイプに厳しく接するのは向いていない

で、ここからが本題ですが、
子どもタイプの人に厳しく接する子育ては
あまり向いていないことが多いです。

例えば、ことあるごとに叩いたり、
「ちゃんとやれ」と厳しく躾ける子育てをすると、
子どもタイプの人は将来にわたって尾を引きます。

中には親を恨んだまま一生を送る人もいます。

なので、子どもタイプの子には、
厳しい子育てではなくて理解していく、
その子に合った育て方をしていくということが
とても必要なのです。

親を恨むと一生を棒に振りやすい

そして、ここからが大事なことですが、
子どもタイプの人が親を恨むようになると、
幸せに生きていくことは大変難しくなります。

私は就労支援の仕事もしていて、
中には元不登校の子と関わることもありますが、

親子関係が良好な子ほどすぐに就職が決まります。

逆に親子関係が悪い子ほどなかなか就職できません。
むしろ、メンタルが悪化し続けていき、
最終的には支援不可能な状態になることもあります。

それくらい親を恨むというのは、
子どもタイプの子にとってダメージが大きいのだと言えます。

〇〇タイプの親もいる

当然ながら「子どもタイプの親」も当然ながらいます。

子どもタイプの親の特徴は、
「親らしく振舞うことが苦手」です。

どうしても仲良し親子っぽい関わり方に
なってしまいがちです。

そういうタイプの親は
「嫌われてもいいから厳しく躾ける」
という子育てをしてしまうと、
無理がたたってしまい、
かえって子どもとの関係が悪化してしまします。

結論を言えば・・・・

結論を言えば、私は
「親が恨まれる覚悟で厳しく躾ける」
というのは、

反対の考えです。

特に不登校の子どもにそれをすると、
確実にメンタルが悪化してしまい、
幸せに生きていくのが難しくなります。

また、子どもタイプの親がそれをすると、
親子関係が崩れてしまうようになります。

もちろん、お母さんタイプの親子でであれば、
恨まれる覚悟で厳しく子育てをした方が
良いお子さんに育つ可能性は高くなります。

この辺りは生まれつき性格を見ていきながら
判断していくことが大事なのです。

まとめ

今回は厳しく接するのが本当に良いのかどうかについて
お話をしてきました。

こうした関わり方というのは
生まれつき性格によって
変わってきます。

子どもタイプが多い不登校のお子さんに対しては、
かえって逆効果になってしまうでしょう。

反対に、お母さんタイプのお子さんに対しては、
厳しく躾ける子育てが合っていることが多いです。

このように子どもの性格をしっかりと理解した上で、
その子に合わせた子育てをしていくことが大事ではないかと思います。

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【不登校のこれからの未来】子どもコンテンツフォーラム2023で基調講演をさせていただきました https://hapitt.com/kodomokontentu_2023/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=kodomokontentu_2023 https://hapitt.com/kodomokontentu_2023/#respond Tue, 23 Jan 2024 08:47:44 +0000 https://hapitt.com/?p=5890 2024年1月23日、下記のシンポジウムで基調講演しました。

子どもコンテンツフォーラム(CCF)クロージングセミナー コラボ会議
『子どもたちの新しい物語の地平へ』
-コンテンツがサポートする子どものコミュニケーション力-

テーマは「不登校の子どもの創造エネルギー」です。

 

私が考える「これからの不登校支援」について、
熱く語らせていただきました。

私の他に、以下の方もご一緒させていただきました。

キャラクターデザインバンク 代表取締役社長の陸川様
ミッドポイント・ワークラボ 代表の西岡様


株式会社ナチュラルスタイル タミヤロボットスクール 代表の安中様
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科研究員の亀山様

いろんな視点から、子ども達の支援をどう考えていくのか。
貴重なお話をたくさん聞くことができました。

感謝です。

また、講演会等につきましては下記をご覧くださいね。

田中に講演を希望する方はこちらからどうぞ

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https://hapitt.com/kodomokontentu_2023/feed/ 0
事務所開設しました https://hapitt.com/jimusyo_kaisetu/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=jimusyo_kaisetu https://hapitt.com/jimusyo_kaisetu/#respond Mon, 22 Jan 2024 03:01:24 +0000 https://hapitt.com/?p=5866 いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中です。

2年前から着々と計画を立てていた事務所開設ですが、
ようやく完了に至りました。

一番、頭を悩ませたのは引っ越し作業でしたね。
数日かかりました。

カウンセリングルームはこんな感じです。
こじんまりとしていますが、クラシックな空間になっています。

こういう感じでカウンセリングに臨みます。
なるべく落ち着いた雰囲気で受けられるように、
加湿器でアロマを炊いています。

こちらは本棚です。
不登校に関する書籍や資料がたくさんあります。

株式会社コピス様から開設祝いを頂きました。
「シェフレラ・トライアンギラス」という植物で、
ハート型の葉っぱが特徴です。

社長の松原さんから、
「ぜひハートを一杯届けてくださいね」とのこと。

カウンセリングルームの癒しになっています。

場所は大阪市北区の万歳町です。

詳しくは下記をご覧ください。

ここまで来れたのも皆様が応援してくださったおかげです。

 

一昔前は、不登校の解決は「学校に戻る」一択でした。

でも、私は、

「学校戻るか戻らないかは子どもの選択。
学校復帰に拘るよりも、親子が成長していくことで、
子どもが幸せに生きる力を育むことが大事だ」

という理念で当ルームを運営してきました。

その理念に共感してくれて、
私のカウンセリングを受けた結果、
幸せな親子に成長してくださった
お母さんにたくさん会ってきました。

そうした親子の頑張りが今の私を
支えてくれているのだと実感しています。

これからも不登校を通して幸せになれたご家族を
たくさん増やしていきます。

どうぞ、これからも
カウンセリングルームはぴっとを

よろしくお願いいたします。

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ギリギリ不登校の子が一番危ない理由 https://hapitt.com/hutoukou_girigiri/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=hutoukou_girigiri https://hapitt.com/hutoukou_girigiri/#respond Fri, 19 Jan 2024 01:39:42 +0000 https://hapitt.com/?p=5854 不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。

令和4年度の調査では不登校の数は
29万9千人と言われています。

しかし、不登校になる子だけではなく、
学校に合わないまま、自分を押し殺して登校し続ける
「ギリギリ不登校」の子もいます。

ちなみに平成30年の日本財団の調査では、
不登校予備軍という名称でしたが、
中学生で33万人と推計されました。

詳しいデータはこちらから

当時の不登校の数は中学生で10万人ほどだったので、
単純計算すれば、ギリギリ不登校の子は、
30日以上欠席している不登校の子の
3倍以上はいるということになります。

実は、不登校になった子より、
このギリギリ不登校の方が危ないのです。

今回の話は、そうしたギリギリ不登校の子の
実情とどう考えていけばいいのかについてお話していきます。

動画でもお話しています。

ギリギリ不登校とは?

まず、ギリギリ不登校についてお話しましょう。
日本財団(平成30年)では、次のように定義をしています。

ここでの不登校の定義は、文科省に倣っています。
つまり、年間30日以上の欠席がある生徒のことです。

教室外登校といのうは、
保健室登校や別室登校で登校している生徒です。

部分登校というのは、遅刻・早退をしながらも
何とか学校に行き続けている子のことを指します。

これらの子ども達は何らかのSOSが出せるので、
支援を受けやすいことが多いです。

しかし、問題は仮面登校と定義された子たちです。

仮面登校とは?

ここで仮面登校について、
日本財団の定義を引用します。

参考はこちらから

仮面登校A:授業不参加型

基本的には教室で過ごすが、皆とは違うことをしがちであり、
授業に参加する時間が少ない傾向にある子たちです。

「授業がつまらない」「退屈だ」「他にやりたいことがある」
と訴えることが多いのが特徴です。

仮面登校B:授業参加型

基本的には教室で過ごし、皆と同じことをしているが、
心の中では学校に通いたくない・学校が辛い・嫌だと感じている

一見すると、上手に合わせているので、
なかなかSOSが出せないことが多い。

仮面登校の子の特徴

この子たちの特徴は、
学校への合わなさを感じながらも、
ただ何となく時の流れに身を任せて、
学校に行き続ける子たちがいるということです。

特に、不満や不適応感が表に出ることがないので、
SOSやサインが全く分かりづらいことが多いのです。

また、「毎日つまらない」とぼやくと、
「みんなそんなんだから」と怒られたりするので、
それすらも言わないようにしている子も多いです。

そうした学校が嫌だけども、何とかやり過ごして、
何とか卒業してしまうという子たちでもあります。

なぜこのタイプが危険なのか?

もちろん、学校以外に自分を輝かせる場所がある子なら
そこで生きていく力を伸ばすことはできます。

また、学校を卒業をして、良いご縁に恵まれて、
自分を開花させられる子もいます。

しかし、そういう場がない子、自分の活かし方が
分からない子であればかなり危険です。

なぜなら、そういう子どもたちが社会に出ると、
確実に社会の荒波に飲まれてしまい、
幸せに生きることが難しくなってしまいます。

社会に出る上で必要なこと

私は社会に出る上では最低下の5つは必要であると考えています。


  • 自分を持って仕事ができる
  • 相手と良好な関係を築き、対等に関われる
  • 自分の良さをしっかりと認識できる
  • 言われたことは自分の責任で積極的に取り組むことができる
  • 嫌なことは嫌としっかりと言うことができる

これらがないと社会で生きていくのは
大変難しいです。

実際に、ニートやひきこもりとなる人たちは、
上記のスキルや能力がうまく育っておらず、
社会に出てもすぐに潰されてしまう傾向があります。

ギリギリ不登校の子が社会でつぶれる理由

仮面登校の子たちは、学校の中で神経をすり減らしながら
毎日を過ごしていることが多いです。

そうなると、自分らし生き方がわからないまま成長し、
そして、ただ時間だけが経過し、卒業してしまいます。

発達障害のグレーゾーンと呼ばれる子たちも
子の範疇に収まることが多いですね。

彼らの多くは学校への合わなさを持ちながらも
どうしていいかわらかないまま漠然と過ごしてしまうことが
結構多いのです。

そして、卒業したけど、特にやりたいこと、
頑張りたいことがないまま仕事につきます。

当然ながら、そのモチベーションではうまくできません。

周りから叱責を受けて自信がどんどんなくなってしまいます。

そして、最終的に、仕事を辞めてフリーターや
ニートになってしまうことが多いのです。

ギリギリ不登校の子の共通点

彼らの共通点を一言で言えば、
学校の中での成功体験が圧倒的に少ない
ということです。

人には2種類の人間がいます。

成功体験がなくても頑張れる子と
成功体験が成長には必要な子です。

もし、後者の子であれば、
成功体験が全くない状態というのは深刻です。

自分がどうしたらいいのか、
どう頑張ればいいのかわからない

つまり、自分を見失ったまま、
社会を泳ぐことになります。

言い換えれば、泳ぎ方がわからないまま、
社会に投げ出されたということなのです。

ギリギリ不登校の子が陥りやすい末路

これがなぜ危ないのでしょうか。

私の経験からお話させていただきます。

実は

ひきこもり支援やニート支援の現場では、
ギリギリ不登校と言われる人が
かなりの割合でいます。

学校の枠組みに合わないまま、
ただ、なあなあと過ごしてしまい、
自分がわからないまま投げ出された人たちが多いのです。

そんな彼らの支援は、
まずは社会での泳ぎ方を教えることから始まることが多く、
すぐに就労自立できないケースが多いのです。

そんな彼らを見ていると、
「もっと早い段階で、
自分らしい生き方を学ぶ機会はなかったのか」

と悔しい思いが募ります。

学校の枠に中途半端に適応できたために、
成長する機会が得られず、苦しんでいます。

そして一番も問題は

彼らがSOSが出さないことです。

SOSが全くでないからこそ、
こうしたグレーゾーンの支援はなかなか
進まないという現実があるのです。

〇〇〇になれることはラッキーでもある

こう考えると

不登校になれる子というのは、
実はとても幸運ではないかと思うのです。

不登校になったことで、親も自分を振り返り、
そして子も自分を見直すきっかけになります。

実際に不登校になったことで、
幸せな生き方が見つかったというご家族は
大変

はぴっとのミッション!!

私のミッションは

不登校が幸せに生きる社会を実現し、
「学校に行かないのも選択だ」と胸を張って
言える世の中を作り上げることです。

それが学校に合わないギリギリ不登校の子を
救うことにつながると考えています。

「あ、合わない中で頑張るよりも、
自分に合った場所で成長してもいいんだ」

そう思える子が少しでも増え、
自分らしいく幸せに生きれる子が増えていく。

それが私のミッションです。

そのためには、

不登校を「笑顔で乗り越えた親子」を
たくさんつくること。

そのために今日も臨床を頑張っています。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

私の活動に興味がある方は、
下記のメール講座やセミナーがお勧めです。

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https://hapitt.com/hutoukou_girigiri/feed/ 0
2024年の不登校支援はどうなる?「風の時代」から考察してみた https://hapitt.com/kazenojidai/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=kazenojidai https://hapitt.com/kazenojidai/#respond Mon, 01 Jan 2024 09:43:42 +0000 https://hapitt.com/?p=5846 新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたしいます。

コロナもすっかりと落ち着きましたね。

忘年会にちょこちょこといろんなお店に行ったのですが、
どこも満員でびっくりしました。

一昨年はどこに行ってもガラガラだったんですけどね。

しかし、昨年は不登校の数が29万人を越えたり、
滋賀県東近江市の市長の発言が物議を醸したりなど、
いろんな出来事がありました。

また、不登校支援の方針も大幅に変りましたね。

この変化について、私なりに感じていること、
これからの不登校支援はどうなっていくのかについて
お話をさせていただきます。

動画でもお話しています

不登校支援の考え方はどう変わったのか?

まず、不登校の考え方の変化についてお話をさせていただきます。

不登校は1980年代までは
精神疾患か異常行動であり、
医療で治療するか、厳しく指導するかで、
根治しないといけないものというのが一般的でした。

その中で薬漬けになってしまったり、
虐待のような指導を受けた結果、
亡くなった子もいたという現実があります。

1990年代に入って、
「不登校は誰にでも起こりうる」と国も考えるようになり、
その結果、「その子のペースを尊重する」という
考え方が主流になりました。

しかし、「学校復帰が目的」という支援は
全く変わりません。

2016年に教育機会確保法ができて、
そこから少しずつですが、
「不登校の子どもを認める」という動きが
出てくるようになりました。

2023年3月にCOCOLOプランが策定され、
不登校の子の学びをどう保証するかという視点で、
国も考えるようになってきています。

2023年の変化

そうした歴史を踏まえて、
2023年の不登校に関する出来事について紹介します。


  • 3月にCOCOLOプランが出される
  • 8月に不登校特例校が「学びの多様化学校」へと名称が変更
  • 10月に文科省が調査結果を発表し、不登校児童生徒は29万9千人と過去最高
  • 10月に滋賀県東近江市市長が「フリースクールは「国家の根幹を崩しかねない」と発言
  • 11月に文科省が「不登校の児童生徒等への支援の充実について」を通知

個人的には不登校についての議論が多く出てきた一年であったように思います。

市長の発言は物議を醸しましたが、
結果として滋賀県がフリースクールの補助を検討するという
公約されたこともあり、進展していっているなと感じています。

これからの不登校について私が考えること

今の世の中は個の世界に変わりつつある

ここでちょっと面白い話を一つ。

コロナ禍の前後ではスピリチュアルやマーケティングでは、
風の時代」という言葉が使われていました。

風の時代は、ものに縛られない生き方や型にはまらない価値観のことです。

端的に言うと、「自由」で「多様性」に富んだ、
フレキシブルな世の中がやってくるということ。

 

実際に、コロナ禍によって10年後の未来が
一気にやってきました。

よく言われるのがZOOMが普及したことです。

コロナ前ではまったくイメージできませんでしたが、
今はオンラインでのカウンセリングは主流となっています。

私もそのおかげで、
北は北海道から、南は沖縄、
そしてシンガポールやオーストラリアなど、
いろんな国からもカウンセリングを受けることができました。

過去にインド在住の方が飛行機に乗って
カウンセリングに来たことがあったのですが、
現在ではパソコンかスマホがあれば可能になっています。

しかも、これが「普通のこと」として認知されているということです。

不登校の子はどんどん生きやすい世の中になっている

一昔前は「ネットだけの交流なんて人として終わっているよ」
と思われていましたが、
今はネットだけの交流を積極的にしている人の方が、
ビジネスの世界においても成功しやすくなってきています。

それぐらいコロナ禍を経て、
世界の動きが自由になったと感じています。

で、これは不登校の子が歩む人生にも言えることです。

不登校の子は学校への合わなさを持っています。

そして大事なのは、
そうした今までの社会に合わない子が、
これからの未来を大きく動かす可能性があるということ。

コロナ禍のテレワークが導入されて、
不登校やひきこもっている子から、
ZOOMのやり方を教わったという親も少なくありません。

大人よりも、そうした今までの社会に合わなかった子の方が、
これからの社会に適応しやすいといえる実例です。

これからの不登校の考え方

私はこれから先、
不登校の子はどんどん増えてくると確信しています。

その理由は、時代の変化に学校が追い付いていないためです。

そうしたズレに敏感な子が不登校になります。

今の世の中に必要なものをしっかりと持っている子が
学校の中で生きづらさを感じているのではないかと思うのです。

しかし、彼らの多くは、
学校以外の社会を知りません。

だから学校に行けなくなったとき、
多くの子はどうしていいかわからず、
戸惑い、傷つき、悩み、そして苦しむのです。

そんな不登校の子どもたちを
リードしていくのは、他でもない親だと思っています。

子どもにとって一番近しい大人である親が、
彼らのことを理解していくこと、

そして一緒に風の時代の中で、
生きやすい方法を探していけるようになれればと
思っています。

そのために、今年一年も
臨床を走り続けます!!

今年は成長の一年に!!

この2024年は辰年です。

辰年の意味は「成長」でもあります。

ぜひ、親子、ご家族がお互いを理解し合い、
そしてそれぞれの良さを引き出していきながら
成長できるような一年になってほしいなと思います。

私自身も成長していき、
多くの方の笑顔に貢献できるような
そんな一年になるよう頑張ります。

今年一年もカウンセリングルームはぴっとを
どうぞよろしくお願いいたします。

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【不登校の親必見】「無理」「めんどくさい」という子どもの心理とは? https://hapitt.com/muri_mendoi_sinri/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=muri_mendoi_sinri https://hapitt.com/muri_mendoi_sinri/#respond Tue, 05 Dec 2023 15:16:21 +0000 https://hapitt.com/?p=5806 いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。

不登校のお母さんから、よく聞かれる質問があります。

「家の中では問題なく過ごしているのに、
〇〇したら?というと、
『めんどくさい』『無理』としか言ってこないです。
どう声掛けして行けばいいでしょうか?」

具体的には以下のような対応ですね。

「フリースクールに行ってみる」
→「めんどくさいからいい」

「ちょっと先生に会ってみる?」
→「無理」

「一緒に出掛けようか?」
→「めんどくさい」

そんなことを続けられると、
お母さんやお父さんとしても
どう関わっていいかわからなくなってしまいます。

「めんどい」「無理」というのは
それだけパワーワードなんですよね。

さて、今回はその対処法についてお話しますね。

まずは基本のおさらいから

とはいっても、

「理解」→「対応を考える」

という不登校支援の基本を守ることが大切です。

子ども理解が不十分な状態で、
対応しようとすると大抵は失敗します。

なので、そう子どもが言ってしまう背景から
考えてみましょう。

「無理」「めんどい」という背景

基本的に私たちが「無理」「めんどい」という場合、
その背景にあるのは次の2つです。

1)恐怖心からくる警戒心
2)モチベーションが出てこない

順番にお話ししていきますね。

1)恐怖心からくる警戒心

不登校の子どもは繊細な子が多い

1)の「恐怖心からくる警戒」ですが、
不登校の子ども達は親の意向や考えを敏感に察知します。

例えば、
「足音だけで何を考えているのかわかる」
という子もいました。

またお母さんやお父さんがしゃべる時に
少し間が開いただけで、
「あ、変に気を遣っているな」と感じ取ります

また、この正答率がかなり高く、お母さんから
「気持ちを見透かされている」
と報告を受けることも多いです。

「ちょっと学校のことを言おうとしただけで、
すぐに部屋に逃げてしまう」

そうした子もいます。

それぐらい感受性が鋭いということです。

自分の気持ちを伝えるのが苦手

そして、大事な部分なのですが、
不登校の子どもは、
自分の気持ちを適切に伝えることが苦手です。

苦手になってしまう背景としては、
「多分言ってもわからないだろうな」
というのがあります。

自分の繊細で感性が豊かな心の内を
理解してくれないだろうと察知しているのです。

また、今まで周りに合わせ過ぎてしまい、
その結果、
自分の気持ちを出せなくなってしまう子もいます。

〇〇を守るために「無理」と言ってしまう。

そうした中で出てくるのが、
「めんどくさい」「無理」という言葉です。

つまり、この場合は、子どもが
「自分を守るため」に使っている
可能性が高いということです。

それが見えてくると、対処法も見えてきます。

対処法は〇〇〇を解くこと

この場合の対処法は
「いかに子どもの警戒心を解くか」
になります。

ただ、こう言ってしまうと、多くの方は、
「じゃあ、何も言わないようにしよう」
となってしまいがちなので注意が必要です。

ここで私が提案したいのは、
「学校に行くことは脇に置いて
いつも通り子どもと関わる」
です。

〇〇の子として見ていくことが鍵

不登校や家にずっといるということからは
いったん離れて普通の子として見ること。

そうなると、段々と子どもの良いところや
「あ、この子ってこんな子だったんだ」
というのが自然と見えてきます。

そうなってくるとお父さんやお母さんも
純粋に子どもとの成長や見守りが
楽しくなってきます。

この「楽しくなる」というのがポイントです。

特に長男タイプの子どもは、
親が楽しそうに関わってくれていると思うと、
それだけで「愛されている」と感じます。

また他のタイプのお子さんでも、
親が楽しそうにしてくれるだけで、
学校に行かない罪悪感が消えていくのです。

そうした日常の関りの中で、
まずは子どもの「〇〇したい」という気持ちを
伸ばしていくということがファーストステップです。

2)モチベーションが出てこない

〇〇が関係している!!

さて、不登校の子どもで
「無理」「めんどくさい」しか言わない理由の一つに
「モチベーションが上がらない」というのがあります。

この背景として、日本社会のシステムが関係していると思います。

※断っておきますが、
私は「日本が悪いのが原因だ」と言いたいわけではありません。

ただ、こういう状況が不登校の子のメンタルに
影響しているということをご理解して頂ければと思います。

 

まず、日本社会は「学校」というシステムに沿って、
子どもが学ぶ場を提供しています。

つまり、学校というレールに沿わなければ
学ぶ機会を持つことは難しくなります。

実はこの仕組みが不登校の子どもの
モチベーションが上がりにくい理由になります。

学校に行かない=〇〇で失敗するという強い価値観

どういうことかというと、
一旦学校というレールから外れたら、
社会で成功する確率は低くなるということです。

もちろん、実際は努力次第で人生は切り開けるので、
そんなことはありません。

でも、そうした学校のレールや価値観だけでしか
子どもたちは社会を経験できないのが日本社会の現状です。

そうなると、
「学校から外れる=社会で失敗する」
というイメージが小さいうちから
植え付けられることになります。

これは子どもだけではなく大人も同じです。

だから子どもが不登校になったときに、
親も不安や焦りで一杯になってしまいます。

モチベーションが上がりにくくなる理由

そうした「学校に行けなかったら人生が終わり」という
イメージが強い為、子ども達は
「もうここまで学校に行けていないのなら、
人生何やっても無理だ」
という気持ちを強く持ちます。

こその結果、モチベーションが低下し、
やる気や活力がでなくなり、
「もう無理」「めんどい」と
いう言葉が出てしまうのです。

強い諦めや絶望感から出てくるのではないかと思います。

それが見えてくると、おいそれと、
「じゃあ、こういう風にしたらいいよ」と
声をかけても、

「いや、もう無理でしょ」となってしまうのは
容易に想像できるのではないかと思います。

不登校の子はそうした社会の圧力や価値観に
押しつぶされてしまっているところがあるのです。

〇〇に沿った対応で生きる力を伸ばす

じゃあ、どうしたらいいのかということですが、
実は生まれつき性格によって対応が異なります。

例えば、

長男タイプであれば、
楽しくできることをたくさん経験させることが第一になります。

長女タイプであれば、「するべきこと」「できる可能性の高いこと」を
一緒に探していくような対応が良いでしょう。

次男タイプであれば、
できることを一緒に見つけ、褒めていく対応が効果的です。

末っ子タイプであれば、
自分らしく成長しているのを理解していく関りが重要になります。

二女タイプであれば、
「大丈夫、できるよ」と背中を押していくと良いです。

おじいさんタイプであれば、
まずはいろんな知識を入れていくことで生きる力を伸ばしていきます。

キャラ診断

上記は不登校になり易い気質を中心にお話しましたが、
やはり子どもの生まれつき性格を理解して、
その子に合わせた対応をしていくことが大切です。

この辺りはキャラ診断アドバイザー養成講座を受けたり、
不登校解決カウンセリングで生まれつき性格がわかるようになると、
自然とできるようになります。

ポイントは「〇〇を楽しむ」こと

ポイントはやはり「不登校の子育てを楽しむ」に尽きます。

その中で子ども自身の強みや良さを
ご家族の中で行かせていくことが大事です。

それができると、子どもの中で「できる」という感覚が
作られて生き(自己肯定感が育まれるとも言います)、
自分から前に進んでいく力が育ちます。

そうなるとエネルギーが充電されて生き、
自然と「めんどい」「無理」という言葉も減っていきます。

まとめ

まとめると、「めんどくさい」「無理」という言葉への
対処法は・・・・

1)まずは親に対する恐怖心や警戒心を取り除く
2)子どもの良さや強みを見つけていき、

  生まれつき性格に合った関わり方を通して、
  自己肯定感を育んでいく

ということになります。

ただ、いくら子どもの心が成長したからと言っても、
「めんどい」「無理」という言葉は出てくるものです。

その都度、子どもの気持ちを理解しながら
親子の絆を深めていくということが大事かなと思います。

それが親子の成長につながり、
子どもの生きる力を伸ばしていくということにつながるのです。
(これが本当の不登校の解決でもあります)

さて、いかがだったでしょうか?

今回は不登校の子どもがよく使いがちな
「無理」「めんどうくさい」について、
これまでのカウンセリングの経験からお話させていただきました。

皆さんのお役に立てたのであれば幸いです。

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再登校の時にこそ親がカウンセリングを受けるべき理由 https://hapitt.com/saitoukou_oya_counseling/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=saitoukou_oya_counseling https://hapitt.com/saitoukou_oya_counseling/#respond Mon, 13 Nov 2023 07:34:10 +0000 https://hapitt.com/?p=5788 不登校解決カウンセラーの田中です。

今回は再登校ができても、
親がカウンセリングを受けるべき理由について
お話をしたいと思います。

子どもが不登校になってから、
一生懸命子どもに向き合おう親は多いです。

そうした親の頑張りの結果、
子どもが少しずつ元気を取り戻し、
そして学校に行くようになります。

私のカウンセリングでも
「3つのいく(育)」を実践した結果、
再登校に至ったケースは少なくありません。

※補足しておきますが、私は学校復帰や再登校が
不登校の解決だとは考えていません。
あくまでも子どもが社会で幸せに生きていく力を
身に着けていくことが本当のゴールだと考えております。

ただ、この再登校をした後に、
子どものメンタルが悪化し、
再不登校になるケースが結構多いのです。

別室登校に行きだしたり、
午前中だけ行くようになったり、
友達と遊べるようになったりするのですが、

ある日を境にまた行けなくなってしまいます。

実は再不登校になるケースは非常に多いのです。

 

なぜだかおわかりでしょうか?

 

 

一番の理由は、

「あ、子どもが学校に行けるようになった。よかった」

と、親が手放してしまうためです。

ここはとても大事なところですが、
不登校の原因は「学校への合わなさ」です。

その中でエネルギーをすり減らしてしまった結果、
学校に行くまでの元気がなくなってしまうのが、
本当の不登校の原因です。

そのため、うつ病っぽい症状を出したり、
ゲーム依存や昼夜逆転と言った状態
になるケースもあります。

これらは心のエネルギー不足によるものです。

そうした子どもたちがお父さん、お母さんの愛情を通して、
心のエネルギーが回復してくると、
「もう一度学校に行こうかな」と思うようになります。

その結果、再登校につながるのですが、
問題はここからです。

もともと合わない学校に戻るのだから、
また行くだけでエネルギーが減ってきます。

そうしたしんどさを親が理解して見守ることで、
また充電して頑張るのですが、

「あ、行けた!もう大丈夫だ」と思ってしまって、
手放してしまう方がおられます。

そうなると、子どものエネルギーはどんどんと
すり減ってしまい、再不登校となってしまうのです。

その時にパニック状態になってしまって、
再度私のところに来る方も少なくありません。

この場合、大事なことは・・・

やはり基本の「子ども理解」を
しっかりとしていくことに尽きます。

この子ども理解が深まってくると、
親の心構えがどっしりとしてきます。

そして、子どもがいざ不安定になったときに、
親も自信を持って支えることができるようになります。

しかし、親が不安定になってしまうと、
しっかりと子どもを支えることが
できなくなってしまいます。

だからこそ、子どもが再登校できたときほど、
親のカウンセリングは必要だと思うのです。

親がカウンセリングを受けることで、
改めて子ども理解が深まっていき、

「あ、この子は今はこれが限界なんだ」
「こういう風に対応していったらいいんだ」
「不安に感じているのは自分の問題だったんだ」

 

と気づくようになります。

 

当ルームでは、不登校解決カウンセリングで、
親が子どもを支えていくための土台を作っていき、
その後も継続してサポートができるように整えています。

実際、子どもが再不登校になった後も、
良くなったり、悪くなったりを繰り返すので、

その都度メール相談やカウンセリングで
対応させていただくこともよくあります。

あるお母さんは、

「田中先生のカウンセリングのおかげで、
何とか気持ちを持ち直すことができて、
最後まであきらめずに済みました」

と仰っていました。

このように

・再不登校ができた、
・フリースクールに行けるようになった、
・高校に進学できたみ

こういうときにこそ、
カウンセリングを受けながら
子どもに向き合うことが大事かなと思います。

 

もし、

私の不登校解決カウンセリングに興味がありましたら、
下記の無料セミナーやメール講座を受けてみてくださいね。

私がどういったスタンスで

カウンセリングをしているのかが
良く見えてくると思います。

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【不登校の子を持つ親向け】スクールカウンセラーの上手な活用法と注意点 https://hapitt.com/sc_hutoukou_tukaikata/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=sc_hutoukou_tukaikata https://hapitt.com/sc_hutoukou_tukaikata/#comments Wed, 25 Oct 2023 07:31:21 +0000 https://hapitt.com/?p=5765 いつも読んでいただいてありがとうございます。
不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。

よく不登校のお母さんから、
「スクールカウンセラーに相談に行ったんだけど、
ほとんど意味がなかった・・・」という声を聴くことがあります。

これはそのスクールカウンセラーが悪かったというよりも、
多くの方がスクールカウンセラーの使い方をわかっていないということが
大きな要因であると考えています。

実は、私も過去に5年以上スクールカウンセラーの仕事をしてきました。

今回はそうした私自身の経験から、

・スクールカウンセラーとは何か?
・有効な活用の仕方について、

お話をしてみたいと思います。

動画でもお話ししています

スクールカウンセラーはどんな人?

そもそもスクールカウンセラーとはどんな人でしょうか?

スクールカウンセラーとは一言でいえば、
小・中学校に配置されているカウンセラーのことです。

※ちなみに高校に配置されているカウンセラーは
「キャンパスカウンセラー」と言います。

子どもの心理的な問題を専門的に見る人とのことで、
週に1回学校に配置されて、カウンセリングに関する業務を行います。

主に、児童・生徒・保護者のカウンセリング、
ストレスアンケートの実施、心の授業、
職員へのコンサルテーション、研修会の実施などが主な業務で
学校長の指示に従って日々臨床に取り組んでいます。

 

スクールカウンセラーは不登校の専門家ではない

大事な話ですが、
そもそもスクールカウンセラーは
不登校の専門家ではありません。

心の専門家ではあるのですが、
スクールカウンセラーはそもそも
学校に行っている子どものケアを目的として配置されています。

つまり、子どもの心理状態については詳しいのですが、
不登校の専門家でない人も多いのです。

経験やスキルもピンキリ

また、そのスクールカウンセラーが
経験してきたキャリアによっては、得意分野もピンキリです。

例えば、

病院で働いてきた人であれば精神科医療に関する知識が豊富ですし、
児童相談所で働いた人であればケースワークや虐待対応が得意です。
教育相談に関わった人であれば、学校との連携が得意です。

また、残念なことに、経験が全くなく、
カウンセリングも全くできないという
スクールカウンセラーも当然います。

もちろん、
不登校や引きこもり支援に強い人も当然いますが、
逆に全く支援ができない人もいるのが
スクールカウンセラー状態の実情なのです。

これは私も例外ではなく、
最初は不登校の支援やカウンセリングがほとんどわからない状態で、
スクールカウンセラーの仕事をスタートしました。

そのため、不登校の子どもや家族の支援の仕方、
理解の仕方がほとんどわからず、
自分で必死になって勉強し、
知識を集め、個人セッションを受けて、
なんとか不登校支援の基礎を固めたのを今でも覚えています。

スクールカウンセラーは不登校には役に立たない?

となると、不登校の相談をスクールカウンセラーにしても
意味がないのではないかという意見も出てきますが、
実際のところはそうではありません。

スクールカウンセラーを活用するメリットはたくさんあります。

定期的に親がカウンセリングを受けることで、
親自身の心理状態が安定することで、
良い方向に行く可能性がぐっと高まります。

また、心理学の知見は豊富なので、
子どもの行動を分析するのは得意です。

さらにカウンセリングというのは自身の行動の振り返りです。
話をしていって、「あ、私のあういうことを言ったから、
子どもは殻に閉じこもってしまったんだ」ということに
気づくこともできます。

気づきが生まれることで、よりよい行動を生み出すことができ、
それが子どものメンタルの改善に役立つことも多いのです。

のように心理学の専門家として、
スクールカウンセラーを活用していくというのは
とても有効だと考えております。

スクールカウンセラーを活用する際の注意点について

ただ、スクールカウンセラーを活用する際は、
いろいろと注意点が必要です。

以下、3点お話させていただきます。

1)スクールカウンセラーに相談すればすぐに解決すると思わないこと

スクールカウンセラーはカウンセリングの専門家です。

上述したように、
スクールカウンセラーは不登校の専門家ではないため、
不登校が解決すると考えて相談しに行くと、
失望してしまうことも多いです。

なので、解決策を求めるよりは、
親自身の心が安定する、子どもの心理状態を理解していくといった、
カウンセリングのプロということを踏まえて
相談をすると良いでしょう。

2)学校側の人間と思って関わること

スクールカウンセラーはあくまで学校側の人間です。
そのため、学校の中でのケアには強いですが、
学校に来ていない子のケアや支援はなかなか難しいところがあります。

また、カウンセリングの情報は学校にはばれると思った方がいいです。
なぜならスクールカウンセラーにはチーム内守秘義務というのがあります。

これは学校組織でその子や家族を支援するためには、
関係者全員で情報を共有する必要があるということ。

なので、カウンセリングで話された内容は担任の先生には伝わります。

もし、学校の先生に伝えてほしくない内容があれば、
「これは学校には言ってほしくない」としっかりと伝えることが大切です。

その上で、スクールカウンセラーが「いや、伝える必要がある」と言った場合は、
その理由は意図をしっかりと聴き、話し合うということが大事だと言えます。

3)相談したいときに相談できるワケではない

スクールカウンセラーは原則的には週1日の勤務です。
その中で教職員との打ち合わせや授業、校内巡視、
児童生徒のカウンセリングなど、多岐にわたる業務をこなします。

そのため、カウンセリングを予約しても、
2~3週間後になったり、また継続しても月1回だったりと、
気軽に相談するのが難しいというところがあります。

また平日の日中の相談になることも多く、
仕事を休んで相談に行かれる親も多いのが実情です。

病院みたいに「仕事終わりに予約して・・・」とは、
なかなかできないんですよね。

こうした制限があるということを踏まえた上で、
活用する姿勢が必要になります。

スクールカウンセラーの上手な活用法

そうしたスクールカウンセラーの活用法ですが、
次の3点に絞って相談をされると良いと言えます。

1)子どもを理解するヒントを得る

上述したように、
スクールカウンセラーは心理学やカウンセリングの専門家です。

そのため、心理学的な観点から子どもを理解するヒントが
得られる可能性は十分にあります。

なので、不登校の解決は至らないものの、
「こういう風に子どもを理解したらいいんだ」
というヒントを得るために活用することは有効だと言えます。

2)親の気づきえを得る

また、カウンセリングは振り返りや整理ができるという
メリットがあります。

そのため、子どもとの関わりを話しているうちに、
「あ、こういう風に言うと子どもはすごく傷つくんだ」と
気づくようになり、そこからどうすればいいかが見えてくることがあります。

親が変わるための最初の第一歩は何と言っても、
自分自身で気づくということです。

この辺りはカウンセラーとの相性もありますが、
自分の気持ちを整理したり、気づきを得るという目的で
活用されると良いと思います。

3)学校との橋渡しの存在として

スクールカウンセラーは学校側の人間ですが、
それは「学校の内情を知っている人間」という意味でもあります。

例えば、親としても
「担任の先生にこう伝えたいが、先生はどう思っているのか」
と葛藤してしまい、うまく気持ちを伝えられないこともあります。

そうしたときに、スクールカウンセラーの方から、
「お母さん、こう思っていますが先生としてはどうですか?」と
聴いたり、お母さんの気持ちを代弁できるという強みがあります。

また、学年主任や部活の顧問など、いろんな先生とも関わるので、
多面的に子どものことを見ていきながら支援方針を考えて行けるのも
スクールカウンセラーの強みです。

こうした学校との橋渡し的な存在として
活用していくということも重要だと言えます。

まとめ

今回はスクールカウンセラーの活用についてお話をしました。

ちなみに、
スクールカウンセラーと子どもを合わせた方がいいかですが、
子どもが嫌がっていれば無理に合わせる必要はないと考えています。

やはり、親が子どもを理解し、自身の気づきを深めていき、
そして学校との連携をしていくために活用していくと良いでしょう。

ただ、限られた時間や枠組みの中での活用となるので、
どうしても限界があります。

またスクールカウンセラーが全く信頼できない、
相性が悪くて相談できないということもあります。

そうした場合は、
民間の不登校の専門家に頼るというのも手です。

ぜひ、スクールカウンセラーを有効に活用して、
親子で明るく不登校を乗り越えていただけたらと思います。

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滋賀県の東近江市長の発言で不登校カウンセラーが思うこと https://hapitt.com/higasioumi_hutoukou/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=higasioumi_hutoukou https://hapitt.com/higasioumi_hutoukou/#comments Fri, 20 Oct 2023 01:36:39 +0000 https://hapitt.com/?p=5752 いつも読んでいただいてありがとうございます。

不登校解決カウンセラーの田中です。

非常に残念なニュースが先日入りましたね。

滋賀県の近江市長
「文部科学省がフリースクールを認めたことにがく然としている。
国家の根幹を崩しかねない」

と発言しました。

<参考記事>

動画でもお話しています

田中が最初に感じたこと

最初は市長のことを気に食わない人が
問題の発言だけ切り抜いただけだろうと思っていました。
(実際、そうした形で足を引っ張る人は確かにいます)

しかし、ニュースを調べてびっくりしました。

この人、ガチで不登校に対して
否定的な考えを持っている・・・!

昨日の親の会でもその話題について聴くと、
お母さん方からも戸惑いの声が
出ていました。

不登校は親の責任なのか?

また小椋正清市長は、
「不登校の大半は親の責任だ」
とも言っています。

私個人の正直な感想として、
「まだこんな考えの人がいたんだ」

と愕然としました。

例えば、市役所に正職員で入ったけど、
やっぱり合わなくて病気になって辞めていった。

で、今は別の民間企業が肌に合っていて、
それで元気に生き生きと暮らしている。

そういう人は結構いるのですが、
(病院で働いている時に結構見てきました)

この市長さんはそれでも、
「市の仕事に合わず病気になるのは、
親の責任だ」
とでも言うのでしょうか?

しかも昭和ではなく、この令和の時代に・・・

田中が思うこと

一つ言えるのは、

不登校は学校と子どもの感覚が
合わないということが大きく、
そして、親の責任で起こるものではない

ということです。

もちろん、子どもが前を歩くためには
親のサポートは必要ですが、
不登校の解決のゴールは学校復帰じゃありません。

学校に行く行かないに関わらず、
子どもが幸せな人生を歩める力を育むことです。

この見解は、多くの不登校団体で共有されていますし、
文科省も取り入れつつあるものです。

その結果が学校側がフリースクールと連携をしたり、
増やしていこうという政府の取組なのです。

不登校も一つの〇〇〇

時代の流れによって、
不登校も一つの生き方という認識が
広まってきています。

なので、個人的に言えば、
市長さんは不登校に対して勉強不足ではないか

そんな気がしてならないのです。

もちろん、
怠けや甘えで学校に行かない子もいる
というの事実ですが、

それが不登校全体の実像ではありません。

なので、ニュースを見て、
個人的には非常に残念で、
「まだこんな人もいるのか・・・」と
愕然としてしまったのが正直な感想です。

ただ、こうした発言は
不登校についての見解や議論が
広がっていく機会でもあります。

ぜひこのニュースを機会に
不登校の正しい認識が広がってほしいなと
願っています。

<フリースクールについて知りたい方は下記の記事もどうぞ>

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令和4年度の不登校の調査結果からみる我が国の課題 https://hapitt.com/reiwa4_hutoukou_tyousa/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=reiwa4_hutoukou_tyousa https://hapitt.com/reiwa4_hutoukou_tyousa/#comments Fri, 06 Oct 2023 08:46:22 +0000 https://hapitt.com/?p=5735 いつも読んでいただいてありがとうございます。

不登校解決カウンセラーの田中勝悟です。

私は10月になると、必ずある調査結果を見るようにしています。

それは、
「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
という調査結果です。

毎年、10月に去年の分の調査結果が公表されます。

調査結果の概要は↓ ↓ ↓ から

令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要  

合わせて動画もどうぞ

令和4年度の不登校の人数は29万人越え

で、今年の調査結果では次のように出ています。

● 小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は299,048人(前年度244,940人)であり、
児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は31.7人(前年度25.7人)。
● 不登校児童生徒数は10年連続で増加し、過去最多となっている。

29万9千人の児童生徒が不登校としてカウントされているという結果が出ました。

毎年、過去最多を更新しているという状況です。

ちなみに、来年からは調査の仕方が見直されるので、
30日以上休んだ子を不登校とするという方式が変更される可能性はあります。

また、後述しますが、
文科省は不登校の児童生徒に直接アンケートを取ることで、

詳細に不登校の原因や対策を検討していく方針も示されています。

さて、こうした不登校の結果ですが、
皆さまはどう感じたでしょうか?

以下、私個人の見解をお話ししたいと思います。

不登校が増えている背景とは?

専門家として、会うたびにいろんな人から聞かれる質問です。

「なぜ、不登校は増えているんでしょうか?」

この質問は実は立場や考えによって、
いろんな答えが出てきます。

例えば、復学支援をしている人であれば、
「家庭教育に課題が出てきている」
「子どもたちが弱くなってきている」
「教室の質が落ちてきている」
という答えが出てくるかと思います。

フリースクールなどの支援者であれば、
「学校への合わなさが段々と顕著になってきている」
「学校システムだけですべての子を抱えるのが限界となってきている」
といった答え方をする方が多いです。

ちなみに、私の回答ですが、
「社会のシステムと学校システムの
ズレが大きくなっていること」

が大きな要因だと考えています。

不登校の原因は学校への合わなさ

そもそも、不登校の原因は「学校への合わなさ」です。

元来、不登校になる子は
創造性が豊かで、

個性が強い子が多いです。

だからこそ、はめ込み型の教育だけでは
その個性がつぶされてしまうため、
自分を守るために不登校を選択していると考えています。

もちろん、学校教育を否定するつもりはありません。

ただ、そのシステムに合わない子がいるということ、
そして社会の仕組みが変わるにつれて、
だんだんとズレが出ているとは日々感じています。

そして、不登校の子は感受性が強いため、
そうしたズレに非常に敏感なのです。

「無気力・不安」という項目の罠

さて、上述の調査結果では、「不登校の要因」の調査も出ています。

その中での上位は下記の通りです。

1位 無気力、不安 154,772人(51.8%)
2位 生活リズムの乱れ、あそび、非行 33,999人(11.4%)
3位 いじめを除く友人関係をめぐる問題 27,510人(9.2%)
4位 親子の関わり方 22,187人(7.4%)

この調査は学校側が回答したものなので、
適切な評価ができているのかという問題はありますが、
「無気力・不安」が過半数を示していることに驚きです。

ただ、この結果を見て、
「ああ、無気力や不安から不登校が起こるんだ」と
考えてしまうのは早計です。

私たちは何も原因なく、
無気力になったり、不安になってしまう
ことはありません。

そうならざるを得ない背景があったと思った方がいいでしょう。

 

私の臨床からの感覚で言えば、

学校に合わない、なんかズレるという感覚を持ちながら
登校し続けた結果、エネルギーが消耗してしまい、
無気力にならざるを得なくなったのではないかと考えています。

また、合わない中で頑張り続けると、脳が疲弊し、
些細なことに不安を感じやすくなったりもします。

ただ、こうした学校への合わなさという観点から
教職員が不登校の要因を推し量るのはかなり難しいです。

その一つは子ども自らが
「学校に合わないから行きたくない」なんて
言えるはずがないということです。

そんなことを言われたら、
「イヤでも合わせるべきだろう」と怒られるのは
目に見えています。

そうした雰囲気を敏感に感じやすいからこそ、
子どもたちの声が学校の先生には届かず、
先生もわからないから「無気力、不安」という回答を
出さざるを得ないのではないかと思います。

調査結果と実態のズレも起こっている

ちなみに、この調査結果では不登校の要因として、
「いじめ(0.2%)」「教職員との関係をめぐる問題(0.7%)」を挙げています。

これを見ると、いじめや学校の先生が要因とは到底思いにくいですが、
下記の資料では全く違った結果が出ています。

令和3年度、不登校児童生徒の実態把握に関する 調査報告書 – 文部科学省

この調査結果は小6(754名)と中2(1374名)の児童生徒に行ったもので、
母数や調査方法が違うので簡単に比較はできないのですが、

小学校では、

友達との関係(いやがらせやいじめがあった) 29.7%
先生との関係(先生と合わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど) 41.8%

中学校では

友達との関係(いやがらせやいじめがあった) 30.9% 
先生との関係(先生と合わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど) 31.7%

やく30倍ほどの開きが出ています。

これは教職員が見てきた、感じたことと、
不登校の子が実際に感じていることとの間に
大きな差が出ているということです。

諸課題に関する調査結果だけでは、
不登校の効果的な対策が不十分であるとして、
文科省は不登校の子に直接アンケートを取りながら、
実態を把握していく方針も出ているので、
今後の調査結果に期待したいところです。

学校復帰が正しいゴールなのか?

最後に、不登校解決のゴールについてお話したいと思います。

不登校の急増に加えて、
復学支援が再度注目されるようになりました。

私は復学支援は否定はしていませんし、
実際に学校に戻った方がいい子もいます。

ただ、不登校の本当の解決というのは、
学校復帰ではないはずです。

私は不登校のゴールというのは、
子どもが社会で幸せに生きていくということ
だと定義しています。

その中の手段の一つに学校が含まれているのであって、
「学校に戻った方がこの子は幸せだ」と思えたら
学校復帰を目指すのも大いにありです。

ただ、本来学校に合わない子を無理やり戻すのが
不登校の解決だというのであれば私は反対です。

不登校の子は「合う」「合わない」に非常に敏感です。

実際に早期に学校復帰をした結果、
自殺率が上がったというデータもあります。

なので、復学こそゴールだと思うのであれば、
私はストップをかけます。

 

私は、

子どもが幸せに生きていくために、
その子に合った生き方を見つけていく

というのが我々大人の使命であると考えます。

今後、国がそうした視点での
不登校支援を展開していけるように
切実に願っています。

 

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