⑧責任の概念

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選択理論心理学基本講座8回目

今回は責任の概念についてお話しします。

「責任の概念」は特にカウンセリングや教育の現場では非常に大切なワードです。

これは私たちが選択理論心理学を使って、どう生きていくかの指針になるものです。

この概念をしっかりと理解することで、幸せな生き方や子どもへの接し方がとても上手になります。

責任の概念とは?

責任の概念とは、グラッサーによれば次のように定義されています。

「相手の欲求充足の邪魔をすることなく、自分の欲求を充足すること」

人はみな、基本的欲求を充足するために、行動を選択しています。

すべての行動はその人が幸せになりたいと願って、最善のものとして選択されたものです。

全ての人は欲求を充足し、幸せになる権利と義務があります。

相手の欲求充足の邪魔をすることなく、自分の欲求充足をする生き方、これを意識して実践していくことがとても大切だとグラッサー博士は提案しています。

柿谷正期先生が提案する責任の概念

しかし、グラッサー博士の責任の概念は、アメリカ人向けのものであり、日本人からすれば少し冷たい印象を与えます。

小麦文化の欧米では個人主義で、少し距離を置いた考え方の方がしっくりきます。

一方で、日本では助け合い・協力の精神があり、距離を置いた考え方は合わないところがあります。

そこで日本に選択理論心理学を紹介した第一人者の柿谷正期先生は、次のように表現を変えて責任の概念を紹介をしました。

「相手の欲求充足のお手伝いをしながら、自分の欲求を満たすこと」

相手の欲求充足をするのをお手伝いするという考え方。

例えば、仕事で困っている時、行き詰っているときに、その人が仕事をしっかりとこなせるようにお手伝いをしてあげる。

もし、子育てで困っているのであれば、その人の欲求が上手に満たせるような子育てについて、お話を聴き、お手伝いをする。

お手伝いをしながら自分自身の基本的欲求を満たし、お互いに幸せになるような生き方をしていくこと。

そういう生き方ができるように日々、選択理論を学んでいく必要があるのです。

責任の概念は子どもの教育にとっても有効

子どもの教育ではしっかりと「責任」を教育していく必要があります。

責任とは、もっとかみ砕いて言えば、「自分も相手も幸せになるような生き方をしていくこと」です。

それが難しいのであれば、私個人の見解ですが、「せめて、相手が不快に感じるような行動はやめておこう」という生き方をすればいいと思います。

例えば、なぜ電車の中で大声で話をしたり、走り回ることがだめなのでしょうか?

これも「責任の概念」から言えば、次のことが言えます。

大声で話したり、走り回ると、周りの人が「休みたい」「ゆっくりしたい」「落ち着いて電車に乗りたい」という願いを邪魔することになります。

つまり、周りの人が不快に感じ、迷惑をかけてしまうことになります。

だから、周りの人のことを考えて、そうした言動は慎まないといけません。

つまり、周りの人が不快になるような言動は慎み、逆に「うれしい」と思えるような言動をとることが、責任の概念に沿った生き方になるのです。


相手が幸せに感じる方法を具体的に教えること

そして、大切なことですが、私たちはすんなりと「相手が幸せに感じる方法」を知ることはできません。

基本的欲求が違うし、上質世界も違います。

つまり、自分が嬉しいと思っていても、相手が嬉しいと感じているかどうかはまた別のことなのです。

だからこそ、特に大切な相手に対しては、「自分がどういう時に幸せを感じるのか」について教えていく必要があると思うのです。

こういう事例があります。

選択理論心理学を取り入れている学校の例ですが、ある子どもがコンクールで賞をもらった時です。

先生はその子を呼び止め、「あなたはどんな気持ち?」と尋ねました。

その子は「うれしい」と答えました。

そこで、先生は「あなたが嬉しいと先生も幸せな気持ちになるわ」と返しました。

この時、その子は「僕が喜んだら、先生もうれしいんだ」と思ったはずです。その子は、先生のために、自分が幸せになる生き方をどんどんと模索するようになるでしょう。こうした対応は子どもの自己肯定感を高め、責任をもった行動ができる大人へと成長する可能性が非常に高くなります。

相手の上質世界を理解しようとすること

責任の概念を実践するためには、相手の上質質世界に何があるかを理解しようとすることが極めて大切です。

上質世界は人それぞれです。

相手の上質世界にあるものと、自分の中にあるものを理解していくことで、「相手の欲求充足のお手伝いをしながら、自分の欲求を満たしていく」という責任ある行動をとることができます。

そうした行動をとることで、私たちは幸せになる可能性がぐっと高くなります。

選択理論心理学を日々学び続けるのは、こうした生き方を常に実践していくためです。

最初はあまり実感がわきませんが、1か月、2か月、3か月と続けていくうちに、いろんな変化や成長を感じますよ。

よろしければ、どうぞ選択理論心理学会神戸支部研究会でお待ちしていますので、お越しいただければと思います。

開催日についてはこちらをご覧ください

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