なぜ発達障害が増えたのか?

コラムのページを見てくれてありがとうございます。

発達障害について、思っていることを書いてみたいと思います。

まず、ここ最近、発達障害が増えた理由についてですが、非常に簡単です。

それは平成16年に出された発達障害者支援法で、「発達障害者の早期発見に努めるように」と国が規定したからです。

そうなると、自治体や医療機関がどんな些細なことでも発達障害の診断を当てるようにし、そして何らかの支援をするようになります。

よく、「あそこの病院は簡単に発達障害の診断を出す」と言われることがありますが、実をいうと国の方針としては全く間違ってはいません。

そうしたことが起こる背景の一つは、私たちの中で「発達に何ら問題がない人」というのはごくごく少数だということ。

不登校のお子さんを病院に連れていくと、高い確率で発達障害の診断がつくことがあります。

ちなみに発達障害については、ADHDや自閉症スペクトラム障害、限局性学習障害といった良く聞かれる障害名のほかに、「特定不能の発達障害」という診断枠があります。

良くわからないけれど、不適応を起こしているし、何らかの発達障害が疑われるんじゃないかというときに使われる診断枠です。

この辺りまで来ると、かなり多くの人が「発達障害」というカテゴリーに当てはまるんじゃないかと思うのです。

そうした診断基準と多くの人が抱える発達特性、そして国の方針から発達障害の診断を持つ人はかなり増えてきているという現状があるのです。

ただ、そのおかげで多くの人が恩恵を受けているのも事実です。

例えば、発達障害の診断を受けることで、特別支援学級への入級が可能となり、学校で不適応を起こすお子さんはかなり減りました。

また、療育手帳を持つことで、適切な職場で働ける人も増えてきています。

このように福祉や国の制度を有効に活用することで、生きることがかなり楽になったという人は非常に多いのです。

また、今まではどう関わっていいかわからなかった人でも発達障害の視点から見ていくと、「そういう風にみればいいのか」というのがよくわかるようになります。

おかげで、落ちこぼれを防ぐ、その子に合った教育や関りができるという点ではこうした国の方針は非常にプラスだったと思います。

発達障害の診断を持つ人は、これからも年々増えるだろうと思います。

そうした時に、彼らを理解し、彼らが受け入れられる土台をもっとたくさん作っていってほしいと心から思います。

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