不登校の原因②自我が出てくること

カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。

今回も不登校のことについて語っていきます。

多くの先生方も実感されていることですが、不登校は実は小学校高学年から中学生にかけてが最も多くなります。

下記のデータを見てください。

参照:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

このデータを見れば小学校6年生~中学校にかけて爆発的に増えていることがわかります。

つまり、不登校になりやすい時期が存在するということです。

この理由としては、思春期というのがかなり関係しています。

今からその理由についてお話したいと思います。

思春期を一言で言えば、自我が出始める時期です。

簡単に言えば、「自分らしさ」が出てくる時期でもあります。

この自分らしさというのは、前回お話した「独特な感性、個性」を併せ持って出てくるので、不登校の気質を持ったお子さんは、非常に苦しい状態になります。

なぜなら、自分というのがわからなくなるからです。

不登校のお子さんは個性が強すぎるあまり、「自分らしさ」が出てくると、どうしていいかわからないくらいに混乱します。

当然です。

初めての体験なのですから。

そして学校というのは、「自分らしさ」というのを抑え込んで生活する場です。

特に中学校になるとその色合いが強くなります。

例えば、学校で一番良いとされる子はどんな子でしょうか?

勉強ができる子?
リーダーシップが発揮できる子?
クラブで優秀な成績を納める子?
友達の多い子?
元気な子?
向上心のある子?
上手に合わせる子?

答えは、「問題を起こさない子」です。

いろんな良さがありますが、それは問題を起こさないという前提があって初めて成り立つ話です。

もちろん、そうじゃない先生もおられますが、何よりも問題を起こさないように学校の指導は行われます。

これは学校の先生が悪いとかそういうことではありません。

また、学校の先生もそれを意識しているというわけではなく、そういう指導になるように学校教育というのはできているだけです。

そもそも問題を起こさないということ、ルールを守るということは、社会で生きていく上でとても大切なスキルです。

しかし、そうした枠組みが不登校の子にとってかなりの窮屈さを伴います。

学校の枠にとらわれない程の個性を持っているのが不登校の子どもたちですが、学校という枠の中に置かれると、逆にそれがしんどさにつながってしまいます。

例えば、お友達と仲良くしなさい、授業中は静かにしなさい、制服はちゃんと着なさい、時間には間に合うように行きなさい、ルールは守りなさい、などなど。

こうした束縛や決まりごとに対して、苦しさを感じてしまった結果、そのストレスが爆発して不登校になります。

その意味では、不登校というのはある意味自分を守るための最善の行動とでも呼べるかもしれません。

こういう視点で見ると、不登校のプラスの部分、これ以上自分を殺さないための取り組みであったという一面があることもわかると思います。

まずはこのことをしっかりと理解することが大切です。

それが不登校の子どもたちを癒やす大きな力になります。

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