不登校の原因③生きる強さに欠けること

不登校の原因は3つです。

1つは独特の感性や繊細さを持っていること。
2つは思春期になって「自分らしさ」が芽生えること。

ただ、この2つだけでは不登校になることは稀です。

繊細であっても、独特の感性を持っていたとしても、不登校にならずに学校に行けている子どもはたくさんいます。

今回お話する3番目の「生きる強さに欠けていること」が合わさって、初めて不登校になります。

不登校のになる子どもは、何がしか芯の弱さというか、ぶれやすさというか、一言でいえば「生きていく力に乏しい」という部分があります。

これは不登校だけではなく、引きこもりや生活保護を受けている人たちにも言えることですが、不登校に陥る子どもたちは、「将来生きていく上での頑張る力、踏ん張っていく力」というのがどうしてもかけているところがあります。

独特の感性や繊細さを持っている子どもの場合、ちょっとしたことでも大きな衝撃を受けたように感じてしまいます。

また、いろんなことを同時に感じてしまい、考えてしまうので、どうしていいかわからず、ただ相手の後ろをついていくだけという子が多いです。

お母さん、お父さんに聞くと、多くの方が「昔は手がかからなかった」とお子さんの小さかった頃を話してくれます。

それはあまりにも繊細なために、自分ではどうしていいかわからないから、自分を抑え込んでいるだけだというのが私なりの見解です。

中にはリーダーシップを発揮する子もいますが、その子たちの多くが「周りの気持ちを察知する力」に優れていることが多いです。これも繊細さのなせる業だと思っています。

そうした中で周りに合わせればいいだけだったのが、思春期に入ってくると、今度は「自分らしさ」というのが出てきます。

この自分らしさ、つまり「自分をどう出していくか」という部分が、心からの「命令」として出てくるようになります。

選択理論心理学的に言えば、「遺伝子の指示」とでもいえるでしょうか。

周りからの要望や思いを感じて合わせるだけでよかったのが、そこに「自分らしさ」というのが現れてきます。

しかも、この経験は今までその子の人生になかった初めての体験です。

生きる強さがあれば、多少不安定になったり、大人に反抗したりして、自分らしく出していくことを学んでいけるでしょう。

しかし、「生きる強さ」に欠けている不登校の子どもは、そうした混乱に巻き込まれてしまい、一気に崩れてしまいます。

表面的には崩れた感じはしませんが、その負荷が体にたまっていき、最終的には「頭痛」「腹痛」「朝起きれない」といった体の反応として表れてしまい、一気に学校に行けない状態につながっていきます。

ただ、不登校になる時期は当然ですが個人差があります。

私の経験では小学校1年生から学校に行けない状態になっているお子さんと出会うこともありました。

不登校の子どもは一言で言って、早熟な子どもが多いのも特徴です。

最近は不登校の低年齢化というのが叫ばれていますが、それは不登校のお子さんが早熟になってきているのと、今回お伝えしている「生きる強さ」が欠けている子が増えてきているということが背景にあると思います。

この生きる強さをどう育てていけるのかが、不登校支援の本当のゴールでもあります。

特にこの「生きる強さ」をどう育てるかというのは、この現代社会の教育の大きなテーマになってくるだろうと思います。

そのために、私たちにできることを一つ一つ探して実践していくことが本当に大切なことではないかと思うのです。

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