「親子関係の良さ」でみる不登校の回復度

※ この記事はブログやメルマガから「ぜひ、多くの人に知ってもらいたい」と思ったものを加筆修正したものを掲載しています。

 不登校がどれだけ改善したかどうかについて、学校に行ったったかどうかという指標や、元気になってきたかどうかという指標で見ていくことの問題点について話してきました。

その中で、私が一番大有効だと感じているのは、「親子関係」という指標です。

不登校の回復の程度は、「親子関係で測るとわかりやすい」と考えている理由についてお話したいと思います。

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親子関係の改善状況で測る指標

私は「親子関係で測る指標」というのをよく使います。

ただ単に私が不登校のお父さんやお母さんを中心に支援活動をしているので、おのずとその視点になりやすいということも大きいと思います。

 

不登校初期のころは、「学校に行かない子どもVS学校に行かせようとする親」という構図になるので、どうしても関係が悪化します。

 

関係が悪化すると、どれだけ有効な支援もあまり意味をなしません。

 

また、関係が悪い時の親の介入のほど子どもにとって悪影響を及ぼすものはないと思います。

逆に言えば、関係が良好になればなるほど、親子で話をすることができるようになり、そこから子どもにとってプラスとなるような支援につながってきます。

 

また、親が子どもを適切に理解できるようになります。

 

この親の理解度というのは、主観的ですが親自身が子どものことを話すときに、お子さんのことがリアルに生き生きとイメージできるように話してくれるかどうかが一つの基準と思っています。

 

こうした親子関係というポイントに焦点を当てると、非常に多くの支援のポイントや方向性が見えてくるので、かなりおすすめです。

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親子関係で見たときの回復の程度について

この指標は主に、次の4段階です。

1)子どもとの会話どころか顔を見ることもできない場合

2)簡単な挨拶はできるけど、会話があまりない場合

3)雑談や好きなことは話せるが、将来のことなど大事なことは話せない

4)学校や将来のことについて話し合いができる

次以下についてそれぞれお話しします。

子どもとの会話どころか顔を見ることもできない場合

心理的な距離と身体的な距離はある程度比例するといわれています。

 

もし、お子さんと全く会話ができない、それどころか顔を見ることもできない場合は、非常に関係が悪くなっている状態であるといえます。

 

その場合の目標はお子さんと世間話ができることです。

 

もしくは朝起きたときに挨拶を交わすことができることです。

 

まず、身体的な距離が近づかないと心理的な距離を近づけるなんてことはできません。

(もちろん、近すぎるのもNGです。人にはそれぞれパーソナルスペースという「これ以上は入ってほしくない」という距離があるので、それは尊重するべきです)

 

その際に大切な関り方は、「なぜこの子は親との距離をどんどんおこうとしているのか」を考え続けることです。

 

そして、親のエゴではなく、子ども視点でその子が助かるような関わり方をしていくことが大切です。

 

子ども自身も「自分に負担がない範囲で関わってほしい」と思っているものです。

 

そのため、簡単な挨拶や手紙でのやり取りなど、お子さんが負担にならない範囲での関わりかけをしていくことが大切です。

 

 

簡単な挨拶はするけど、会話があまりない

簡単な挨拶や会話をするけれども、あまりコミュニケーションが取れているようには思えない場合です。

 

この場合で大切なのは、親の方からコミュニケーションをとろうとしても徒労に終わることが多いということ。

 

そのため、無理に気を使って話しかけない方がいいことが多いです。

 

当面は、事務的な会話を中心に進めていくことが大切です。

 

子ども自身が考えていることとして、「変に仲良くなったら、いろいろ言ってくるだろう」という不安や恐れが背景にある場合もあります。

 

挨拶や簡単な会話ができるということは、子どもの方から話をしてくれる可能性は高いです。

 

そして、大切なのは子どもが話しかけてきたときに、親はどう対応するかです。

 

まずは話をしっかりと聞くことに努めましょう。

 

否定や批判をしないようにし、「ああ、この子はこんなことを考えているんだ」という視点で話を聞いていくということが大切です。

 

非常に難しいですが、こうした関わりをすることで、少しずつ子どもとの距離を縮めていくことができます。

 

雑談や好きなことは話せるが、将来のことなど大事なことは話せない

今の不登校のお子さんを持つ親子はこの水準の人が多いのではないかと思います。

 

「学校や将来の話以外なら普通なんですけど、学校のことを話すと途端に機嫌が悪くなるんです」

 

そうしたもどかしさを訴えるお父さん、お母さんは非常に多いです。

 

この時期では「活動性の指標」を使って考えることをお勧めします。

 

将来のことや学校というストレスフルなことに向き合う前に、ある程度の準備が必要です。

問題は、その準備を乗り切るだけの心の準備であったり、余裕があるかどうか。

 

この段階の多くの子たちは、学校や将来のことを考えるまでの準備が整っていないことが多いものです。

 

また、自分がどうなりたいかのイメージが見つからないという場合もあります。

 

この時期はそのイメージ作りの段階だといえます。

 

例えば、いろんなところに出かけたり、家族で旅行に行ったり、「今しかできない体験を積ます」ということも一つの手です。

 

もちろん、勉強したり、好きなことに没頭する機会を提供することも良いでしょう。

 

学校も大切だけど、学校以外の経験を積むことで、子どもの将来のイメージを広げていくことが大切な関りになります。

 

 

学校や将来のことについて話し合いができる

ここまでくると、ほぼほぼ回復はできていると思って間違いないでしょう。

 

子ども自身が将来のことについて話し合えるようになってくれば、次どうするか、学校に復帰するのか、それとも別のことをするのかを親子で話し合うことができるようになっているはずです。

 

大切のことは、お父さんやお母さんも子どもと話し合うことができるほどの器が育っているということ。

 

そうなると、けんかにならず、けんかになったら話し合いを中断して、少し落ち着いてから話し合うといったように冷静に話し合うことができるようになります。

 

不登校は子どもだけではなく、親も鍛えられます。

 

そうした親の成長する機会を子どもが与えてくれているのです。

 

以上、親子関係からみる指標について書かせていただきました。
お父さん、お母さんの参考になれば幸いです。

ちなみに、カウンセリングやグループワークでは詳しくお伝えしていますので、興味ある方はぜひご依頼ください。

 

 

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