不登校にカウンセリングは効果があるのか?治る子はどんな子?

この記事を読むと・・・

〇 不登校のカウンセリングの実際についてわかります。

〇 効果がなかったと思った時の引き際がわかるようになります。

→カウンセリングがどういうものかがわかるようになります。

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不登校のカウンセリングについて

そもそもカウンセリングって何?

カウンセリングと言う言葉が市民権を得られるようになって大分年月が経ちました。

そのため、「カウンセリングと言う言葉を聞いたことがない」と言う人は、日本ではほとんどいないと思います。

私は大学院を卒業して、しばらくは教育補助の仕事をした後は、スクールカウンセラーや病院の心理士をしてきました。

また、ベテランカウンセラーの師匠のもとで、カウンセリングの基本的な考え方やスキルを学び続けました。

そうした経験から、「カウンセリングとは何か?」についてお話をしたいと思います。

ちなみに、カウンセリングとは一言でいえば、人間関係を通してその人の考え方や行動に変化を起こす行為です。

例えば、「話を聴いてもらってすっきりした」「整理ができた」と言った場合、カウンセラーとの人間関係を通して何らかの変化が起こっています。

そうした変化を通して、その人が「より良く生きていくことができるのかを支援していく」ということがカウンセリングなのです。

カウンセリングを受けるとどんな効果があるの?

カウンセリングの効果を一言でいえば、「これからどうしたらいいのかが見えるようになった」ということです。

「え?たったこれだけ?」と思う方もいると思いますが、実はこれはかなり大きいです。

多くの人は、混乱すると、あわててしまい間違った判断をしてしまいがちです。

また、親や上司などの人に相談すると、「あなたのやり方が間違っているからダメなんだ」と批判や避難されたり、話を聴かずに「こうしたらいいよ」とアドバイスや助言を一方的に言われたりして、余計に心の中がぐちゃぐちゃになったという経験をした人は多いはずです。

人は「わかってもらえた」「話を聴いてもらえた」という経験を持つと、そこで「頑張ろう」というエネルギーが出て、そして「どうしたらいいか」を自分の中で見つけようとします。

これがとても大切な事であり、カウンセリングの大きな効果です。

例えば、カウンセリングを受けて話を聴いてもらい、自身の思っていることや考えていることを整理し、そのあとで弁護士に相談されたという方がいます。

また、カウンセリングで整理していくうちに、自信がどうしたいかを明確にしていく中で、エージェントに相談し、転職した方もいます。

カウンセリングとは中途半端な支援と言う人もいますが、中継のような支援と思って頂けるとよいかと思います。

はっきりと自身の状態が整理されたことで、次どうするかが明確にしていくことができる。

それがカウンセリングの大きな効果だと思います。

ただ、その効果が一回で実感できる人もいれば、数回時間をかけて少しずつ実感できる人もいます。

以上の効果は、私の臨床実践から感じていることです。

過去にはカウンセリングを受け続けたこと何とか頑張りぬいた人もいます。

その人にとって効果はあったのでしょう。

「理解してもらう中で、ゆっくりと問題に向き合う時間が手に入る」

これがカウンセリングの一番の意味がある部分ではないかと思います。

カウンセリングは不登校に効果があるの?

カウンセリングは不登校に意味があるのかどうかということですが、これについては何とも言えません。

お父さんやお母さんがカウンセリングを受けることで、少しずつ子どものことが適切に見れるようになり、子どもにあった関わり方ができるようになったことで、教室復帰できるようになった事例はあります。

また、不登校の子どもをカウンセリング続けたことで、学校復帰・教室復帰できたケースもあります。

教職員とのカウンセリングを通して、不登校が改善した事例もあります。

ただ、カウンセリングは不登校に効果があるのかという点で行くと、よくわかりません。

たまたまその子が学校に行ける力を持っていただけかもしれませんし、もしかすると学校に行かなかった方がよかったのではないかと思えることも多々あります。

不登校のゴールは学校復帰でありません。

「社会の中で頑張って生きていける力を育てること」です。

そのために、カウンセリングで少しずつ「自分」というものを見つめ直し、将来頑張っていける力を得られるという意味ではカウンセリングはかなり効果があるものだと思います。

また、お父さんやお母さんが心を整理して子どもと関わることができれば、子どもはより一層安心して自分らしく育つことができるようになります。

これがカウンセリングの効果です。

もちろん、時間がかかることもありますが、時間をかけてゆっくり確実にというところが一番のポイントかと思います。

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カウンセリングって病気を治すの?

カウンセリングは病気を治すことはできません。

もちろん、PTSDやうつ病、人格障害に有効なメソッドや治療技法はありますが、カウンセリングとは医療行為ではないため、「治す」「治る」とは言えません。

例えば、うつ病の考え方も医師は「病気」という視点で見ますが、カウンセラーは「心が疲弊した」と心と言う視点で見ます。

そのため、疲弊した心をどうやって育てなおしていくか、上手に付き合いながら回復できるように支えるか、そうした視点で関わることがカウンセリング行為です。

不登校についても、まず「不登校を治す」というスタンスは取りません。

不登校を「治す」というのではなく、そうした状態とどう付き合って、将来生きていけるように育っていくか、もしその中で傷ついたとしたらその部分をどう癒していくか。

そうした視点で関わります。

「治った」というよりも、「乗り越えた」「過ぎ去った」「頑張れた」「変わった」そういう言葉の方がしっくりしきますし、それを支えることがカウンセラーの仕事であると思っています。

事例から考えてみる

いろいろカウンセリングについて書いてみましたが、少しわかりづらいかもしれません。

ここからは事例を通してカウンセリングと言うものを見ていきましょう。

ちなみに事例の内容は私の経験を元にしたフィクションです。

子どもの例と親の例、それぞれについてお話しています。

子どもの事例

Aさんは中学校2年生の女の子です。

吹奏楽部での人間関係のトラブルから不登校になってしまいました。

しばらくは保健室登校を続けていて、別室登校になったときに、カウンセリングをしました。

この子の良いところは結構頭がよく、その分周りに上手に合わせる力を持っていました。

しかし、合わせる力があるということは、自分を押し込める力もあるということ。

だから、その学校の吹奏楽部のややこしい人間関係や、「なんかあの子を見ているといら立つ」という女子グループからのやっかみに対しても、周りに気を使って合わせて付き合おうとします。

でも、それがより一層その女子グループの気に障ってしまったのでしょう。

Aさんを無視する子もどんどん増えてしまい、吹奏楽部で過ごすことができなくなるほど追い込まれました。

またその女子グループのリーダーは発言力もあり、自然と「Aさんが悪い」というような雰囲気になっていきます。

普通の大人なら転職を考えたりして、会社を辞めるのですが、逃げ場のない子どもは「学校に行かない」という選択しか持てません。

そうした中で、保健室登校、別室登校まで来たAさんはかなりの頑張り屋さんだったと思います。

しかし、そうした無理してきたということは、どこかで自分を押し殺してきたということ。

しかも、その苦しみを理解できる人はそんなにいません。

私はAさんに対してカウンセリングをした際、その頑張りを一生懸命聞きました。

Aさんは最初はカウンセラーが喜びそうなことを話すのですが、カウンセラーが「そんだけ辛かったのなら、そこまでがんばらなくてもよかったのに・・・」というと、Aさんは大きな声で泣き出し、その時初めてつらかった気持ちを吐露してくれました。

話を聞きながら、Aさんは少しずつ頑張ろうという気持ちが出てきたようで、それからは別室登校で勉強をするようになります。

頭がよかったので、すぐに勉強は追いつきました。

問題はAさんを追いやった女子グループですが、優しいAさんなので仲良く話せる友達もいました。

やがて仲の良い友達が休み時間に別室に来るようになり、そしてその子たちが所属するクラブに参加することから始めるようになりました。

お母さんとも先生もAさんに協力してくれたので、Aさんは3年生の2学期には教室で授業を受けるようになりました。

親の事例

小学校6年生のB君はある日急に学校に行けなくなりました。

きっかけは友達に「お前ってなんか暗いよな」と言われたことですが、謝罪の場を設けて、実際に友達はB君に謝っています。

しかし、それでも学校に行こうとしない。

お母さんはB君に「もう過ぎたことなんだからいいでしょ!明日は学校に行かないと許さないよ」というのですが、それでも学校に行こうとはしません。

「どうしていかないのか」とわからない中で、お母さんはカウンセラーの先生に藁をもつながる思いで相談に行きました。

最初にカウンセラーがしないことは「お母さんの対応は間違っているよ」とお母さんを批判したり非難したりすることです。

批判や非難は意味がありません。

大切なことはお母さんの苦しさを理解すること、頑張りを理解することです。

その中でお母さんができそうなところを見つけることです。

単純に「お母さんが学校に行かせるのが当然だ」と思っているのであれば、まだまだ簡単です。

しかし、背景には父方の祖父母の無言の圧力や、将来の不安、周りからの目線の怖さ、今まで自分が信じてきたものが崩れたことに対する絶望感など、いろんな思いがあります。

それらを汲み取っていく作業をしつつ、同時に不登校の原因についてお話しすることもあります。

ただ、お母さんの状態によっては、原因は話さないこともあります。

それらを話すことで余計に心の中がごちゃごちゃになってしまい、子どもに悪影響を与えることだけは避けないといけません。

幸い、B君のお母さんは「子どもは変わらないけれど、親である自分自身は変えられる」ということを受け入れてくれ、お母さん自身が子どもの気持ちを理解するということに舵を切り替えてくれました。

そして、B君との関係をより良いものとしつつ、B君の生きる力を育てるためにできることを考えるようになりました。

もちろん、それらは一進一退するのが常で、その都度お母さんは「どうしていいかわからない」「このままでいいのだろうか」と思われることもあります。

しかし、カウンセリングで状況を整理して「これでいいんだ」ということを見つけながら頑張ってB君とのかかわりを続けています。

B君は結局のところ学校に行くことはありませんが、地元のスポーツクラブやフリースクールなどいろんなところに居場所が持てるようになり、表情は前と比べて明るくなってきています。

お母さんも「学校は行くべきもの」ではなく、選択肢の一つとして考えることができるようになってきているようになってきつつあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

簡単な事例を紹介しましたが、カウンセリングについて少しイメージができたかと思います。

もちろん、いろんな方がいていろんな人生の歩み方があるので、「これが正解」というのはありません。

しかし、大切なことは子どもの頑張りを理解し続けようとする姿勢です。

その姿勢を続けることで必ず打開策が見えてきます。

それを支え続けること、そして客観的に整理するのを手伝うこと、それがカウンセリングであり、不登校支援に有効であると考えています。

不登校は日本固有のものだといわれていますが、しかし不登校専門のカウンセラーはまだまだ少ないです。

やっと、「繊細さ」というキーワードが不登校の原因として認知されつつあります。

もし、お悩みの方がおられましたら、ぜひ一度はぴっとの不登校カウンセリングをご利用ください。

お子さんのカウンセリングも随時受け付けております。

 
 
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