発達障害と性格との違いを理解しよう!発達障害を理解するポイント

この記事を読んでほしい人

  • 発達障害の当事者
  • また発達障害の人たちに関わる方や保護者

→発達障害と性格の違いが理解できるようになります。

 「これって発達?それとも性格?」ということが見えるようになります。

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発達障害は性格ではなく、脳のエラー

性格と発達障害の違いとは?

発達障害は単なる性格とは大きく異なります。

まず、最初に性格についてお話をしたいと思います。

例えば、落ち込みやすい人やおせっかいな人、自分の世界を作る人、マイペースな人、怒りっぽくて何か言われたら言い返さずには気が済まない人、自分で動くよりも周りの指示を聞いてから動く人・・・

いろいろあります。

上記は一見すると、発達障害のようにも見えますが、これらは「生まれつき性格」と呼ばれる部分が大きい領域です。

性格とは、行動パターンのシステムのようなものです。

まず、「生まれつき性格」という種が私たち人間の脳には備わっています。

生まれつきなので、「先天的性格」とも言われています。

その「生まれつき性格」に合った行動を取り入れていくことで、少しずつ物事に対処できるようになっていきます。これを成長と言います。

後から取り入れた行動パターンは、「後天的性格」と呼ばれます。

「後天的性格」は最初は家族との関係、そして家族以外との人間関係、それから社会の中での役割を通して少しずつ時間をかけて作られていきます。

自分の生まれつき性格に合ったやり方を見つけよう

問題は後天的性格が先天的性格と合っているかどうかです。

例えば、落ち込みやすい性格は生まれつき性格によるところが大きいですが、そういう人は無理に明るく振舞おうとするとするとかえって自分らしさがわからなくなり、ストレスとなります。

落ち込むときはしっかりと落ち込んで、「なぜ、落ち込んだか」を突き詰めていった方がその人の性格には合っていることも多いのです。

あと、ポジティブな性格傾向の人は、少しはネガティブなやり方を取り入れた方が、客観的に見つめることができます。

後は性格によっては、叱ってくれる人のそばにいた方がいい人、理解してくれる人のそばにいた方がいい人というのもある程度決まっています。

「大丈夫?」という言葉かけが合っている性格の人と、合わない性格の人がいます。

それくらい生まれつき性格と上手に付き合うということは大切なことなのです。

ちなみに余談ですが、不登校の支援において生まれつき性格を見定めるということは結構重要なポイントです。

発達障害の人の苦悩

発達に偏りがあるとそれが生まれつき性格にプラスされる

ここからが本題ですが、発達障害を持っていると性格にかなり影響を受けます。

例えば、脳のエラーによって忘れ物が多かったり、ミスが多いと自信を失いがちです。

自信を保ちやすい人は、ミスが多くても「何とかなるか」と考えてしまい、余計ミスをします。

逆に自信を失いやすい性格の人は、ミスによってより一層自信を失くし、引きこもりがちになってしまう可能性があります。

特有のこだわりがあって、自分の世界を作り上げたいという生まれつき性格を持っている人は、どんどん一人で独学で自分なりの理論を構築します。このタイプは研究者に多いようです。

逆におせっかいタイプだと、自分のこだわりだけで相手の意見を無視して行動してしまうため、トラブルを起こしたり、人間不信に陥る可能性があります。

怒りっぽい性格の人と衝動的な発達課題が加わると、ちょっとしたことで衝動的に怒りだしてしまい、周りと適切な関係を保つことが難しくなります。

発達障害は脳のエラー、機能不全によって起こる障害です。

その機能不全の状態がその人らしい生き方とマッチしなくなった結果、うつや不安障害など二次障害と呼ばれる症状を出してしまうこともあるのです。

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発達障害の人が抱える生きづらさ

発達障害の人たちが抱える生きづらさはいろんなものがあります。

今回は彼らの実態をイメージしやすいよう彼らの世界から生きづらさを見てみましょう

1)ADHDの場合

ADHD、特に不注意優位型でよくあるのは、忘れっぽいやケアレスミスが多いということでしょうか。

この時、彼らの中で起こっているのは、「消える」という表現がふさわしいでしょうか。

やっていること、言われていること、頭の中で考えて居ることが、「消える」のです。

急に頭の中から消えてしまうのです。

そのため、指示されたことや忘れてはいけないことなのに、消えてしまい、自分でもわからないようなミスを繰り広げてしまいます。

例えば、料理を作っていて、カレールーを入れないといけないのに、ルーという存在が消えてしまい、そのまま塩コショウで味付けをするような感じです。

また、多動というのは、体がむずむずする、勝手に動いてしまうという感じになります。

我慢しないといけないのはわかっているけれど、勝手に体が動き出してしまい、その間は意識が消えてしまってしまいます。

衝動性もそうです。

反射的に行動してしまうという感覚に近いかと思いますが、スイッチが入ると自動的にそうした行動を起こしてしまう感じです。

そのため、こうした症状を抑えるためには薬物療法が一般的ですが、もう一つその人が夢中になれるものを見つけることです。できればゲーム以外がいいです。夢中になれるものに没頭することで、脳が活性化され、脳のつながりが改善されることがあります。

2)自閉症スペクトラム障害の場合

この場合、よく考えられるのは、「見えない」「わからない」という表現があっているのかなと思います。

「見えない」「わからない」というのは、今置かれている状況でどのようにしていけばいいかができなくなるのです。

また、彼らには視覚優位、つまり目から見た情報の方が入りやすい人が多いのが特徴です。

耳からの情報だと素通りしてしまうため、頭に残らないのです。

「素通りしてしまいキャッチできない」といった表現があっているような気がします。

そのため、なるべく見通しを得るための情報をキャッチするということが必要となります。

ただ、そのキャッチの仕方が独特なことが多いのも事実です。

自閉症スペクトラム障害の人の多くが研究者や学者タイプが多と言われています。

それは彼らなりに見通しを作ろうと自分なりに情報を集めて、その人なりの考え方を作り出していく努力の中で生み出された結果なのかもしれません。

知識をたくさん取り入れていくことを通して、周りとは少しずれていても上手に適応していく術を身に着けていくことはできます。

それがこのタイプの発達障害の人に合った対処法かと思います。

  

発達障害の人が自分らしく生きるために

自分に合ったやり方を見つける

よく巷に書かれている発達障害の書籍に書かれている「ADHDにはこうしたらいい」「自閉症スペクトラム障害にはこうしたらいい」という助言はうまくいかないことが多いです。

その理由は発達障害はあくまで脳のエラーから起こったものであり、そしてその人の今の状態は生まれつき性格や後天的な性格のパターンが組み合わさって生きてきたものです。

そのため、発達障害の診断だけでその人のすべてを理解することは到底できません。

その人がどういう生き方をしてきたかを一つ一つ考えていくということが大切なのです。

そして、一番大切なのは「その人に合ったやり方を見つけていく」という姿勢です。

合わないものであれば、途端に拒絶反応を引き起こします。

そうした場合は、無理しすぎてしまう可能性があるので、やめた方がいいでしょう。

もし当事者の方であれば、ぜひ専門家と相談していくことで自分に合ったやり方を見つけていく可能性が高くなります。

障害=個性ととらえる

障害は脳のエラー、アンバランスさが原因ですが、それは不得意な部分と得意な部分の差が激しいということでもあります。

そのため、得意な部分をどう生かしていくか、不得意な部分をどうフォローしていくかという考え方が大切になります。

あくまでも個性ととらえること。

障害ととらえると「どう直すか、克服するか」に目が行きがちです。

逆に個性ととらえると、「どう活かすか」という視点に切り替わります。

そうした「あなたという個性」をどう伸ばしていくのかという考え方をしていくことが、自分と上手に付き合っていくコツなのです。

障害者として生きていくという手もある

最後に、どうしても難しい場合は、「障害者」として生きていく手があります。

発達障害者支援法という法律があり、その中で「発達障害の人の支援体制を作り上げていく」ということが明確に盛り込まれています。

また、現在は発達障害も精神障害者手帳を取得したり、障害者年金の取得が可能となりました。(もちろん、審査基準をクリアする必要があります)

2018年には障害者雇用促進法の改正により精神障害者保険福祉手帳を取得していれば、発達障害の人を雇用することで国からの援助を受けられるようになっています。

以前は、発達障害は福祉ではなく教育の範疇の問題とされていたため、そのため社会で不適応を起こし、就労困難な状態になってしまい、一気に貧困化していく人も多々いました。

しかし、法律が改正されて、発達障害の人がサポートを受けながら就労できるようになってきています。

まだまだ多くの課題はありますが、発達障害の人が生きやすくできるように変わりつつあります。

もし、生きづらいのであれば医師に相談し、福祉のサポートを得ながら生きていくという手段もあります。

福祉の力を活用しながら、自分と上手に付き合っていくという方法もあります。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか?

発達障害は性格とは異なること、その分理解や支援の仕方はその人その人で違ってきます。

そのため、すべての行動が発達障害の結果と考えるのではなく、脳のエラーからくる行動かどうか、その人の性格ゆえの行動かを一つ一つ丁寧に見ていくことが理解の近道です。

その上で、その人らしい対処法を見ていくこと、そして自分と上手に付き合っていくことが大切です。

それでも無理な場合は、障害者雇用という手もあるので、福祉を上手に活用しながら、自分を大切にするというのも一つの手かと思います。

今回は発達障害について書かせていただきました。

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