「充電期間」という言葉に注意!悪化のリスクを防ぐ3つの視点とは?

この記事を読んでほしい人

〇 過去に「充電期間を設けましょう」「ゆっくり休ませましょう」って言われたけど不登校が全く改善しない子を持つお父さん、お母さん。

〇 不登校が長引いてしまって、どうしていいかわからなくなったお父さん、お母さん

→子どもを支援する方向や進むべき道がわかるようになってきます。

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「充電期間を設けましょう」というアドバイス

医師やカウンセラーに相談すること自体は悪くない

お子さんが学校に行かなくなったときに、担任の先生から「一度スクールカウンセラーに相談してみませんか?」と言われることは非常に多いです。

もちろん、スクールカウンセラーに相談すること自体は悪くはありません。

スクールカウンセラーは不登校の専門家ではないですが、臨床心理の専門家であるので、そうした視点から子どもの様子や行動パターンを見立てていくので、客観的に子どものことを理解できるようになります。

事実、スクールカウンセラーのカウンセリングを通して別室登校につながり、無事に教室復帰につながることができた事例もあります。

また、子どもが眠れない、気持ちが落ち込んでいる、ストレスでおなかが痛いということがあまりにも続く場合は、医師に診てもらうことで過ごしやすくなる可能性はあります。

この辺りは子どもの様子をしっかりと見ていくことが必要ですが、スクールカウンセラーや医師に相談すること自体は悪いことではありません。

「充電期間」という言葉に注意

しかし、医師やカウンセラーと話していて、すごくぴったりくるときもありますが、何だか「先生もあまりわかってないんだろうなあ」という感じがする場合があります。

どうも心が通じ合わないという感じがするとか、うまくかみ合わないというか、変な感じがするなあという違和感です。

そうしたときに、医師やカウンセラーから「多分、疲れていると思います。充電期間を設けましょう」と言われることがあります。

「充電期間」という言葉は使わないまでも、「しばらくは様子を見ましょう」「ゆっくり休んでみましょう」というケースがあります。

お母さんやお父さんとしては、「なんか違うんだけどなあ」と思いながらも、「専門家が言うんだから正しいんだろうなあ」と思いながら、子どもをゆっくり休ませることになります。

ゆっくり休ませて待ち続けた結果

そして、医師やカウンセラーに言われてゆっくり休ませ続けた結果、どうなるでしょうか?

多くの子どもはゲームや漫画、SNSをして日中を過ごします。

そして昼夜逆転してしまうケースも少なくありません。

生活リズムが徐々に乱れていき、だんだんと外に出れなくなり、家族との会話も減っていきます。

親としては全く変化のない子どもに対してイライラしてしまい、だんだんと親子関係は悪化していきます。

確実に悪化していきます。

おかしな話ですが、専門家から「ゆっくり休ませばいい」と言われ、その通りにしたのに、学校に行けるようになるどころか、どんどんと生活リズムが崩れてしまい、子どもは自分の世界にどんどんと入り込むようになってしまうのです。

充電期間が必要な子は確かにいる

もちろん、充電期間が必要な子は確かにいます。

しばらくは家でゆっくりと過ごしていただけのように見えたけど、ある時急に「学校に行く」と言っていきだしたような子がいます。

家で好きなことをずっとしていて、「この状態が続いたらまずいなあ」と思い、ふとしたきっかけで学校に行きだせるようになる子は確かにいるのです。

こういう子は、家でゆっくり休む状態が充電期間となっていたのでしょう。

ゆっくりと休むことで、自分自身のいろんなことを振り返り、自分の生き方を見つめなおしたんじゃないかと思います。

そのうえで、その子の中で結論が見えて「よし、行ける」と思えるようになり、学校に行けるようになったんじゃないかと思います。

実際に、こういう子がいると不登校には充電期間が必要という見方は必ずしも間違っているとは言い切れません。

しかし、すべての子どもに当てはまるというわけではないということだけです。

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充電期間における不登校悪化のリスクを防ぐ

ゆっくり休ませるのが必要な子はどんな子?

充電期間が必要な子はどんな子でしょうか?

これについては、正直言って「こういう子はぜひ休んだほうがいい」とは言い切れません。

ただ、学校でいじめなど過剰なストレスを受けてしまって、心身ともにボロボロになっている子は、今すぐ休ませたほうがいいでしょう。

学校を休ませるか?死んでしまう可能性を無視してまで学校に行かせるか?

そういうことを考えて、「学校を休ませた方がいいか」と思えたのであれば、避難するという意味でも学校に行かせないという選択肢は大いにありだと思います。

もう一つ、充電期間が向いている子は、「一人で考えていくことができる子」「将来的に見て生きていく力がある子」なんだろうと思います。

簡単に言えば、親も教師も「この子は学校を休んでも大丈夫」と感覚的に思えるような子です。

もちろん、そういう子は少数派ですし、カウンセリングを受けることでそうした感じが少しずつ出てくるような場合もあります。

充電期間を置かないほうが良い子

では逆に「ゆっくり休ませないほうがいい」子はどんな子でしょうか?

これも一概には言えませんが、休ませると確実に生活リズムが乱れる可能性の高い子です。

ルーズな子というか、あとは生きていく力が弱すぎる子はゆっくり休ませずに、保健室登校で1時間過ごすか、それが難しいなら外部のフリースクール、スクールカウンセリングなど少しでも外に出ていく習慣をつける必要があります。

生きていく力が弱いということは、打たれ弱かったり、いろんなことでエネルギーを消耗しやすかったり、心が崩れやすかったりすること。

それから、自分の感情の整理がつかなかったり、気持ちがぐちゃぐちゃになりやすかったり、自分の気持ちがわからなくなるなど、しっかりと自分の力で立つ力の弱さというのがあります。

こうしたこの場合は、休ませるというよりも、少しでも外に出る機会を作ったり、人と関わる機会を少しでも増やしていくということが必要になります。

その意味でのカウンセリングの利用ということも有効な場合があります。

子どもの悪化を防ぐ3つのポイントとは?

充電期間を設けること自体は悪いことではないと思います。

しかし、「ただ見守るだけ」「休ませるだけ」では、子どもの社会とつながる機会が減ってしまったり、生活リズムの乱れが起こったりするなど、悪化につながるリスクが高くなります。

そのため、悪化を防ぐために気を付けたいことがいくつかあります。

それは

1)枠組みを作ること
2)夫婦関係を良いものにすること
3)社会とのつながりを維持すること
 

まずは枠組みを作ること

まずは、学校に行かないまでも生活リズムが崩れないような枠組みを作ることです。

「遅くても○○時までには寝るように」

「朝は〇時には起きるように」

「ご飯は家族と一緒に食べるように」

生活リズムが乱れてくると、脳が不安定になり、その分心のバランスも乱れやすくなります。

それが日中のイライラや落ち込みやすさにもつながります。

また健康にも良くありません。

なので、生活リズムをしっかりと守るように家族で話し合っていくことが大切です。

ただ、注意点があります。

それは子どもだけではなく、家族もルールを決めたら守るということです。

もしルールが守れないようでしたら、話し合って柔軟に変えていくことが大切です。

夫婦関係を良いものにすること

それから、夫婦関係が良いものであること。

夫婦関係をよくするということは、子どもの心の安定にはとても大切です。

子どもは自分自身が不登校になったことで、少なからず罪悪感を感じています。

そして、その罪悪感を跳ね返すほどの力はありません。

夫婦や家族間の雰囲気が悪くなると、子どもはその場にいれなくなってしまい、自室にこもってしまい、ゲームやSNSに逃げ込むようになります。

それが続くと、引きこもり状態となり、社会復帰は一層難しくなってしまいます。

そうならないためにも、夫婦関係が良いものであるということは大切なことなのです。

夫婦が無理なら、お母さんだけでも笑顔で過ごせるようになるといいですね。

社会とのつながりを維持すること

そして、少しでも外に出る機会を増やしていくということです。

社会とのつながりを維持することでもあります。

それが学校なら申し分ありません。

しかし、学校じゃなくても、習い事やクラブチームなど、子どもが外に出る機会を持つことがとても大切です。

ある不登校のお子さんは、学校に行かないけれども、お母さんの知り合いの趣味のグループに参加することで、そうした経験でしか身につかないような体験をたくさん教わりました。

宗教系の合宿や行事に参加することで、居場所を見つけて、そこから明るくなった子もいます。

今までは「死にたい」と思っていたのに、「気づいたら死にたいと思わなくなった」と思う子もいました。

それくらい子どもが外に出て、いろんな人と関わっていくという経験は大切なのです。

まとめ

  • 充電期間に良いも悪いもない。
  • ただ、充電期間が合わないこと、充電期間が必要な子がいるだけで、大切なのはその見極め。
  • 充電期間を見誤ると、不登校の長期化や子どものメンタルの悪化などにつながってしまう。ちなみに、充電期間を設けない子どもの方が多いというのが印象。
  • できれば家の中でのルールを改めて決めたり、夫婦関係を良いものにするように努めたり、外に出る機会を増やすなど、子どもの自立性を伸ばしていくような関りが大切。

ゆっくり休ませるというのはある意味では子どもの心身の回復にもつながることも多いです。

大切なのは、よくわからないから充電期間というのではなく、子どもの様子や特性を見ながら使い分けていくことです。専門家と話し合いながら進めていくことが大切だと思います。

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