カウンセリングの枠組みの中で大切なこと

こんにちは。
カウンセリングルームはぴっとの田中勝悟です。

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今回はカウンセリングの枠組みについて大切だと考えていることについてお話をしたいと思います。

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カウンセリングの枠とは?

カウンセリングの枠とは簡単に言えば、料金・場所・同じ人がカウンセリングを行うといった枠組みを指します。

1)まず、カウンセリングは料金を支払って行われるべきである。
2)そして、同じ場所でカウンセリングを行うべきである。
3)それ以外のところでクライエントとはあってはいけず、あくまでもカウンセリングルーム内で会うのが望ましい。
4)最後に、カウンセリングは同じ人がカウンセラーとして合わないといけない。

といったことを指します。

また、カウンセラーとクライエントは、あくまでもカウンセリング関係として関わり、カウンセリングの二重関係(例えば恋人関係になること)は避けなければいけないということもあります。

この二重関係については、実際にそれを行ってしまった結果、除名処分を受けたカウンセラーもおられます。

こうしたことは倫理規定でも定められており、カウンセラーの基本として押さえられているところです。

大学のカウンセリングの授業では必ずと言っていいほど出ますし、臨床心理士試験でも頻出するところでもあります。

河合隼雄先生は、この枠組みのことを非常に重視されていました。

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なぜカウンセリングの枠が大切か?

なぜ、このような枠組みが大切なのでしょうか?

一言でいえば、クライエントを守るためです。

カウンセリングで話されることは非常にディープな内容がほとんどです。

人に悩みや自分の深いことを話すということは本当に勇気がいります。

ちなみに、女性を一番のタイミングは、その人が真剣に悩んでいることを打ち明けた時です。

そうなると、心の防衛が緩み、男の口車に乗ってしまい、体を許してしまう可能性が高くなります。

私は不倫で悩んでいる女性のカウンセリングも行ってきましたが、大体そうした心の弱みに付け込まれたのがそもそものきっかけであったという人は数多いです。

また、多くの詐欺師や他人をコントロールしようとする人は、カウンセリング技術を学んでいることが多々あります。

それくらいカウンセリングの技術は危険なものです。

例えば、「父から性的暴行を受けた」という悩みは到底友人や知人、配偶者にさえいえる話ではありません。

それを言ってしまえば、どれだけ人生に打撃が起こるかははかり知れません。

だからこそ、カウンセラーはカウンセラーという専門家としてクライエント守るために枠組みをしっかりと守るということが求められます。

そしてカウンセラー・クライエント関係以上の深い関係になることはあってありません。

カウンセラーはカウンセラーとして、専門家としてクライエントと関わるべきなのです。

ある程度の柔軟さは必要

とはいっても、ある程度の柔軟さはもちろん必要です。

クライエントの支援のために必要と判断されれば、ある程度の柔軟さは求められます。

例えば、クライエントと外で会うということは原則はしてはいけませんが、クライエントの支援には必要だと思われたら、それをする場合もあります。

もちろん、それをしてしまった結果、大きくクライエントが崩れてしまうケースもあるので、その見極めをする必要はあります。

その上で必要と判断すれば、枠組みはある程度柔軟に変えていくということもカウンセラーの立派なスキルです。

ただ、この辺りはカウンセラーが学んできた理論背景で異なります。

精神分析系の人であれば当然しませんし、認知行動療法系や選択理論、アドラー心理学を学んできている人であればある程度枠組みを変えることもあります。

最近はSNSもあるので、そこからカウンセラーとつながるクライエントも珍しくはないと思います。

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なんのために支援しているかという枠組みをしっかりと持っておく

こうした枠組みを守ったり、ある程度柔軟に変えていくために必要な視点として、カウンセラーが「何のためにクライエントと会っているのか」ということをしっかりと認識しておくことがとても大切だと思います。

一緒にお茶を飲んだことでクライエントが良くなるというケースもありますが、それがクライエントにとってなぜよくなったのかをカウンセラーは理解していないといけません。

カウンセラーはアートというかその人のセンスによるところもありますが、結局のところ、客観的事実をデータとして集めてそれをもとに分析を行い、クライエントを支援していく専門家です。

「よくわからないけど、なんとなく良くなったケース」もありますが、それでは専門家としては認められません。

この「なぜ良くなったのか」「どうすれば良くなるのか」を見定めることを専門的には「見立て」というのですが、クライエントの生活歴や性格を考えていくと、今のカウンセリングの枠組みがクライエントに合わないという場合もあります。

そして、その枠組みをカウンセラーがクライエントの支援のためにと変えられるだけの力があるのか、余裕があるのか、見通しが持てるのか、それらをしっかりと精査していくことが本当に求められる専門性です。

それを理解したうえで、柔軟に枠組みを変えることができれば、その人は優秀なカウンセラーとなるのではないかと思います。

まとめ

カウンセリングの枠組みとはクライエントを支援するため、守るためにあるものです。

その枠組みがクライエントの支援につながると確信が持てれば、枠組みをある程度柔軟にすることも時には必要です。

しかし、そのためにはかなり高度なカウンセリングの技術と知識と経験が求められます。

なので、原則として、クライエントを害さないために枠組みを守るという姿勢を持つのが専門家としてのあるべき姿ではないかなあと思います。

専門家というのはクライエントを良くするのではなくて、害さないということ。

このことを考えていくことがとても大切じゃないかなと思います。

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