選択理論は発達障害の支援に有効か?

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こんにちは。

カウンセリングルームはぴっとの室長の田中勝悟です。

選択理論心理学をベースにカウンセリングをしており、また発達障害の支援の仕事にも従事してきました。

もちろん、心理士としていろんな心理療法も学んできましたし、行動療法も勉強してきています。

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選択理論心理学は発達障害にも有効か?

そんな私ですが、よく言われる質問に「選択理論心理学は発達障害にも有効ですか?」と聞かれることが多いですが、お答えします。

発達障害の支援にも十分有効です。

ただ、正直なところ、発達障害の支援に有効というよりも、選択理論心理学のベースとなる考え方や態度、関わり方がかなり活かせるところが多いといったところが正直な印象です。

例えば、行動療法ではよく「好ましい行動に褒美を与えるとその行動が強化される」といったことが言われています。

これを条件付けというのですが、一般的に見れば「褒美を与えるだけでよい行動が増えるわけがない」と思われがちです。

その考え方は間違っていません。

「褒美を与えればよい行動が増える」ということのはかなり短絡的な見解であって、本当に意味しているところは「褒美を与えることによって、その子に『これが好ましい行動なんだよ』ということを理解する手助けをすることことです。

例えば、宿題を頑張って終わらせれば、楽しく遊べるという褒美を与えるとします。

これを考える際に、まずは「なぜ宿題をするのか」ということを子どもに理解させることが大切です。

私の場合、「嫌なことがあっても頑張る力をつけるため」と伝えたうえで、「だから、頑張って終わらせて遊ぼうね」と伝えます。

そうすることで、子どもは「嫌なことを頑張れば、そのあとは楽しく遊べる」ということを学ぶ手助けができます。

「子どもの学びをどう支援するか」の視点

この「学ぶ」というのが大切なのです。

行動療法は効果的に「学ぶ」ためのツールがたくさん入ったものだと思ってください。

そして、一番大切なことですが、行動療法は子どもに望ましい行動を植え付けるためのものではありません。

子どもが「望ましい行動はこういうことなんだ」と気づき、「頑張ってそうした行動を身に着けたい」と思うようになり、そしてそうした行動を学んで実践していく。

そのきっかけを与えるツールが行動療法です。

上記の考え方は、選択理論心理学の「内的コントロール心理学」という視点が大いに入った私なりの解釈です。

もしかすると、違った解釈をされている先生方も多いかもしれません。

「交渉」の手段としての行動療法

選択理論心理学ではその人自身の上質世界だけではなく、集団の上質世界も尊重するように言われます。

自分の上質世界にあるものと、集団や相手の上質世界にあるものが違った場合、どうすればいいか。

その時は、お互いの上質世界は違うものだということを受け入れたうえで、摺り寄せや歩み寄りのための「交渉」を行います。

その交渉の手段として、行動療法にあるツールはかなり有効なのです。

例えば、パニックになった子どもを別室に一時入れる「タイムアウト」という技法があります。

いったん刺激を遮断することで、子どもを落ち着かせる技法なのですが、ともすると「悪いことをしたから罰として、別室に連れていく」という風にもとらえかねません。

しかし、ここで大切なことは、それをしないと子ども自身がイライラやパニックのために、自傷他害の恐れが出てしまうということ。

そうなれば、子ども自身が大きく傷ついてしまうし、またイライラした状態で過ごすのは子ども自身も苦しいものです。

だから、私の場合は、「落ち着いて楽しく過ごすために、別室で落ち着くまでいようね」ということで、タイムアウトという技法を使います。

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行動療法は選択理論心理学と組み合わせることで強力な技法となる

行動療法を始めて学んだときは「なんだか相手を思い通りにするようなやり方だなあ」と思っていましたが、選択理論心理学の観点から改めて行動療法を学びなおすと、「その人が少しでも楽になるためのツールが詰まったセットのようなもの」として認識するようになりました。

そして、「相手が少しでも見通しを持ちやすくして、楽しく過ごせるようになるための支援の方法」としての行動療法というのを私自身、経験の中で学ばせていただきました。

選択理論心理学の視点や考え方を取り入れることで、行動療法はかなり使える技法です。

そして、両者を融合させると、障害者や障害児の支援にかなり有効な方法です。

そうした意味では、選択理論心理学は障害者・児支援にはとても有効なものであると私自身の経験から思います。

選択理論心理学と行動療法の関係については、またこちらで書かせていただきます。

来週は選択理論心理学 神戸支部研究会です。

最後は宣伝です。

いよいよ来週5月26日の日曜日に選択理論心理学神戸支部研究会が開催されます。

すでに何人かの申し込みがあり、よいものが提供できるように頑張ります。

久しぶりの開催ですので、選択理論心理学の基本的な考え方についてお話をし、最後にロールプレイを皆さんでしたいと思います。

開催日についてはこちらをご覧ください

参加希望の方は↑からお申し込みください。

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